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「来年こそ学び直し」誓うなら必ず押さえたい視点 リスキリングの先にある「汎用力」こそ重要だ

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  • 楠木 建 一橋ビジネススクール特任教授
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今売っているものにどうもお客が満足していない──これは自分の売り物とお客が買いたいものの間にズレがあるということです。需要がないところにいくら供給しても無理があります。その場合、売り物を替える必要がある。すなわち、リスキリングです。

リスキリングというと、デジタル人材になれとか、プログラミングを習得しようとか、データ分析ができるとか、もう少し古典的なものでいうと、外国語が使いこなせるとか、財務や法務の知識があるとか、そうした方面のスキルにばかり目が向きがちです。

一方で、営業やバックオフィスの仕事もまた立派なスキルです。足で稼ぐアナログな営業の能力があり、その人の存在が買い手である会社にとって不可欠なものと認識されているのであれば、何もリスキリングの必要はありません。

下手に土俵を替えることなく、営業の分野でスキルに磨きをかけていけばいい。要するに、買い手から必要とされるかどうかがすべてです。

「仕事ができる」とは

スキルを向上させ、自分の仕事能力の価値を高めていく。言うまでもなく大切なことです。ところが、です。現実に仕事ができる人は依然として少ない。試みに周囲を見回してみてください。「ああ、この人は確かに仕事ができるなあ」と思わせる人はそれほど多くないと思います。

いかにもスキルがあるにもかかわらず、仕事ができない人がいます。

「仕事ができる」とはどういうことか。あっさり言えば「頼りになる」ということです。「安心して任せられる」「この人なら何とかしてくれる」、もっと言えば「この人じゃないとダメだ」、そう思わせる人が本当の意味で仕事ができる人です。

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【仕事能力は「スキル」を超えた「センス」】

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