40代「結婚より"恋愛したい"ってダメですか?」 40代男女が「"恋活"アプリ」に殺到する切実事情

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コロナ禍の影響でマッチングサービスを使う人は増えてきていますが、2020年の利用経験率も25.5%と3年ほど頭打ちです。マッチングサービス間での乗り換えが活発化している一方で、利用そのものが初めてという新規ユーザーの獲得は勢いが鈍化しはじめています。

また、内閣府の「令和4年版男女共同参画白書」によると、独身20代男性の40%、独身20代女性の25%が「デートした人数は0人」となっています。手軽なマッチングサービスは増えましたが、恋人がいない未婚者のうち大半は具体的な行動を取っていないのが実状です。

行動しない人たちは、恋人が欲しくないわけではなく、“婚活や恋活をしてまで”恋人が欲しいと思っていないということのようです。「合コンやるけど来ない?」と誘われると断るけれど、フリーの異性がいるお花見なら参加する、という人は身近にいないでしょうか。

お花見ならば、たとえタイプの人がいなかったり、誰とも連絡先を交換できなかったりしても、失敗ではない。あくまで目的は花見で、出会いは副産物です。

恋愛に失敗はつきものと言ってしまえばそうですが、デート経験0人の方々が、マッチングサービスを使い、共通の知り合いもいない異性と会うのはハードルが高いと言えます。私は婚活や恋愛の相談で交際経験がない方によくお会いしますが、一度も交際経験がないまま気がついたら友達に相談しにくい年齢になっていた……というケースをよく見かけます。

若者向けだった「恋活アプリ」に30、40代が増えた

交際経験がない、あるアラフォー女性のケースを紹介します。

結婚相談所に話を聞きに行ったら、相談所の方に「結婚相談所は3カ月の目安で、デートしている相手と成婚して退会するか、関係を解消するかを決めるからスピーディーで合理的」と言われたそうです。あまりの速さに気持ちがついていかず、自分には婚活は無理だと思い、その相談所には入会しませんでした。

「まじめに付き合える彼氏が欲しいけれど、デートの経験すらないのに結婚をゴールにする婚活はイメージがつかめず、抵抗がある。でも彼氏は欲しいし、既存の婚活サービスでいい人がいれば結婚したい」

その程度の気持ちで婚活サービスに登録したら、迷惑がかかりそうな雰囲気があるので尻込みをしてしまったようでした。

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