40代「結婚より"恋愛したい"ってダメですか?」 40代男女が「"恋活"アプリ」に殺到する切実事情

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結婚までは具体的に考えていないけれど、まずは恋人が欲しい人向けの“恋活”サービスも増えています。しかし、恋活サービスは対象が若年齢層であることが多いのです。

婚活と恋活では、サービスの雰囲気もだいぶ違います。婚活サービスは真面目で奥手な人も受け入れる雰囲気がありますが、恋活サービスは恋愛や出会いに対してアグレッシブな人向けになりやすい傾向があります。真面目に恋人を探したい30、40代向けの恋活サービスは今まであまりなかったのです。

しかし、そうした状況も徐々に変わりつつあります。かつてマッチングアプリは若い人が使うものというイメージもありましたが、大手マッチングアプリの「Pairs」のユーザーのうち30.7%が35歳以上です(2022年5月現在)。

“趣味でつながる”がコンセプトの「タップル」という恋活向けマッチングアプリは、2017年にはユーザーの半数が18~24歳未満でした。その後、アラサーのユーザーが徐々に増え、2022年にはユーザーの半数以上が20~29歳と年齢層の幅が広がっています。

これまでも、20代がほとんどいないマッチングアプリもありましたが、そういった年齢層の高いアプリは「Pairs」や「タップル」より、ずっと“婚活色”が強いものが中心でした。

例えば、プロフィール欄に「子育てについて」「転勤の有無」といった結婚後の生活に関する項目があり、結婚について具体的に考えていることをアピールしやすい工夫がしてあります。「いい人がいたら結婚したいな」くらいの温度感の人は、やや活用しにくいかもしれません。

奥手な40代が利用しやすい「趣味型マッチングアプリ」

2022年4月にスタートした「アンジュ」は、30歳以上しか登録できない恋活寄りのマッチングアプリです。2022年11月にログインしたユーザーのうち40代以上の割合は男性88.2%、女性82.3%だといいます。「アンジュ」は男女ともユーザーのボリュームゾーンは40~50代です。

年齢層以外にも、出会いにアクティブになれない人の気持ちも考慮しているサービスが、これからはユーザーを獲得していくと思います。

2021年4月にリリースされた「恋庭」はゲームをしながら出会えるというマッチングアプリで、累計ダウンロード数は147万以上と大ヒットしました(2022年11月22日現在)。

「恋庭」はアプリ内のアバターで出会うので、顔出しはしません。条件検索ではなく、アプリからおすすめされた相手とマッチングしてゲームを進めていきます。ゲームをしながらなので話題にも困らず、ゲームが進むと、相手とリアルで会うことでアイテムがもらえる機能が開放されます。

このように、デートの口実まで用意されているのが大きな特徴です。ユーザーの4人に1人が40代以上で、幅広い年代の人が利用しています。

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