カルトの標的にされやすい人の「典型的な特徴」 ダブルバインドで心をがんじがらめに縛られる
今年7月、安倍晋三元首相が銃撃されました。以来、にわかに注目された旧統一教会問題、そしてカルト宗教についてさまざまな議論が続いています。なかでも議論の中心になっているのが「マインド・コントロール」です。そもそもマインド・コントロールとはどんな状態のことをいうのか。どうやって判断するのか。どうして人はマインド・コントロールされてしまうのか。カルト宗教による被害者救済の第一人者、紀藤正樹弁護士の著書『カルト宗教』から一部引用・再構成して解説します。
そもそもマインド・コントロールとはなにか
マインド・コントロールを直訳すると「心の制御」になります。辞書には「自分の感情を制御すること」の意味も記載されていますが、一般的に使われるのは「他人の感情や行動を自分の意のままに操ること」のほう。良い意味で使われることはまずありません。
なかには「マインド・コントロールなるものは存在しない」とする人もいますが、社会的用語として市民権を得ているのは事実です。カルト絡みのシチュエーションでなくても、一般の人たちの会話のなかに登場することもあります。
「最初は意見がまとまらなかったけど、最終的には○○さんの考えに全員賛同したよね。ひょっとして、みんなマインド・コントロールにかけられちゃったんじゃないの?(笑)」と、このような感じで、冗談っぽく使われることもあるのではないでしょうか。
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