カルトの標的にされやすい人の「典型的な特徴」 ダブルバインドで心をがんじがらめに縛られる
カルトの勧誘に高確率で引っかかってしまう人と絶対に心配のいらない人を分かつ、明確な基準や条件を述べることはできません。しかしながら、ターゲットにされやすい人や、騙されやすい人にははっきりとした傾向があります。
①大学に進学したばかりの人
②企業に就職したばかりの人(新入社員)
③最近、生活環境が変わった人
④新しいことにチャレンジしたいと思っている人
⑤なにか社会の役に立つことがしたいと考えている人
⑥素直な性格だといわれる人
⑦孤独を感じるときがある人
⑧健康に不安のある人
⑨完璧主義といわれる人
⑩マインド・コントロールに絶対にかからないと思っている人
いかがでしょうか。どれかひとつでも該当していたら要注意。複数項目に及んでいる人は、本当に気をつけてください。「当てはまる項目はあるけれど、自分は絶対に大丈夫」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、そこに落とし穴があるのです。
カルトは乗りやすいタイプを知っている
これらのタイプが危険だといえる理由を説明していきましょう。
①~③はワンセットとして考えていいと思います。進学や就職など、みな新たな一歩を踏み出したばかりの人たちです。引っ越しをしたりして、心機一転頑張ろうと意気込んでいる人も多いでしょう。
カルトは、そんなフレッシュな人たちを徹底的に狙ってきます。なぜなら、まだ新天地での人間関係が築けていないケースが多いからです。知り合いがほとんどいない状況のなか、最初の知り合いにならんとして、彼らは正体を隠して忍び寄ってきます。親切で、話が上手で、性格も明るい。そんな人がフレンドリーに接してきたら、自然と心を許してしまうことでしょう。
入学したばかりの大学で、入ったばかりの会社で、まったく見知らぬ土地で、最初にできた「親友」を、いきなり疑えというのは無理な話です。人間関係がどんどん深くなり、気づけば教団の関連施設に足を踏み入れるようになっていた―――そんな例はいくらでもあります。
また、①~③に当てはまる人は、たいていやる気に満ちていますから、④や⑤に該当することも珍しくありません。カルトはそんな人間心理をわかっていて、心に刺さる言葉や引っかかる言葉を投げかけてきます。
「今の生活に満足していますか?」
「なにかやりたいことがあるんじゃないすか?」
「こういう勉強をしておくと、将来的に有利ですよ」
そんな「煽り」や「そそのかし」に乗せられてその気になり、教団が主催する、(表向きはカルト関連とはわからない)セミナーや勉強会に参加してしまう人も後を絶ちません。
⑥の「素直な性格だといわれる人」については、なんとなく「ああ、そうだろうな」と思うでしょう。素直な性格の人は、他人の言葉を信じやすく、受け入れやすい。だから危険なのです。こと相手がカルトとなると、疑い深く、性格がややひねくれている人のほうが安心といえます。
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