40代の苦しみは、老後の幸福につながる

「お金と仕事」2大苦悩から解放される方法

例えば、家族や恋人への愛情を抱くと人は幸せになれますし、他人に親切をするだけでも豊かな気持ちにひたれます。その他、ささやかでもいいので、自分のやりたいことを実現させるというようなことでも、幸せを呼び寄せることができるのです。

ここで大切なことは、バランスを重視するということです。愛情、親切、自己実現、収入といった要素をすべて満点にする必要はありません。事実、オール満点を目指そうとすると際限がなくなり、精神的に疲弊してしまう結果を招きます。

仮に所得が900万円なくても、幸せへと導く要因はほかにいくらでもあります。それらをバランスよく満たすことで十分幸せになれるのです。

愛情や親切、感謝、夢の実現、安全、人とのつながりなどを織り交ぜ、自分にとってのベストミックスを探り、無理のないかたちで「自分にとっての幸せ」を求めていくことが理想の方法といっていいでしょう。満ち足りていると思えば、人は年収300万円でも500万円でも幸せを実感できるものです。

会社のプレッシャーはムダではない

『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』中で、ロバート・ビスワス=ディーナー博士が、「40代~50代にかけて幸福度が著しく低下する」という研究結果を紹介しています。読者の中で、今まさにこの年代に当てはまる人にとっては、納得できる話なのではないでしょうか。

幸福度低下の最たる理由は何かというと、それは自分に課された責任に対するプレッシャーの大きさです。

この年代は、会社でも責任のある仕事を任され、家庭においても子育てや住宅ローンなどの重い責任を抱え込むことが多くなります。これらが足かせとなって、幸福度を低下させるのです。

残念ながら、生きていく以上、年を重ねることで生じるこうした責任を回避するのは難しいことです。

この段階で私たちができるのは、とにかく「考える」ことだと思います。もっと簡単な方法があればいいのですが、それ以外の解決法はなかなか見つからないのが現実社会の厳しさといったところでしょうか。

私自身、40代に入ると様々なプレッシャーにさらされるようになったという記憶があります。そして、その時に何をしたのかというと、やはり考えて考え抜くことでした。これを繰り返すことによって、度重なる苦労を乗り切ることができたのです。魔法のような近道はありませんでした。

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