40代の苦しみは、老後の幸福につながる 「お金と仕事」2大苦悩から解放される方法

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振り返ってみると、その際に精神の支えになったのは、個人的成功や自己実現などの達成感が幸福感につながる「やってみよう」因子や、感謝や親切に触れることで幸せを感じる「ありがとう」因子など、「4つの因子」 だったように思います。

40代~50代になると多くの人が経験する苦労ですが、これも大きな視点から見ると、決してマイナスではないと捉えることもできます。

以前に私が行った調査では、「苦難を経験した人のほうが、共感や感動の力が強い傾向がある」という結果が出ています。

共感や感動する力が備われば、他人の気持ちを想像することも容易になります。それによって、必然的に人とのつながりが強まっていきます。共感や感動といった非常に人間的な感情を抱くことが、回りまわって主観的な幸福感にも結びついていくのです。ですから、長い目で見れば、40代~50代における苦労も決して無駄なことではありません。

老後は不安じゃない!統計が示す意外な結果

一般的には、年をとるにつれて融通が利かず頑固になってしまったり、体力が落ちて体の自由が狭まるといったマイナスなイメージが先行しがちです。

ところが、年代に関する研究の結果によると、つらい40代と50代を乗り越えると、その先は幸福を感じやすい人生を迎えることができるといいます。その理由は、高齢になるにつれて受容性が高まるからです。

年をとれば、健康問題に直面し、自分の死と向き合うことも多くなります。これは幸せにとってはマイナスですが、その一方で、それまでの人生でいくつもの困難を乗り越えてきた豊かな経験があるので、そうした苦難も再び乗り越えられると考えることができるのです。

どんな逆境でも受け入れられるという精神的な強さは、人を確実に幸せにします。

さらにいうと、年をとるにつれて記憶力が低下するため、それがそれが幸福度にプラスに働くことも考えられます。つまり、物事を忘れがちになるので、細かいことをいつまでも覚えていてイライラすることも少なくなるというわけです。

こんなふうに、限りある人生に対して上手に着地していくことができれば、高齢になっても幸せ度を上げていくことができるはずです。年をとればとるほど幸福度が高まるということを知れば、若いうちから楽観的な気持ちになれるのではないでしょうか。

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