「自分の経験談」が有効になる"たった一つの状況" 悲しんでいる人や怒っている人には逆効果
悲しむだけ悲しんだら、多くの人は自然に悲しむことに飽き、自然と前を向いて歩き出すようになりますが、中には悲しみの中に閉じこもったまま、出てこられなくなる人もいます。
そのときこそ、気持ちを引っ張り上げるために、定期的に励ましの言葉をかけるといいかもしれません。
失敗して落ち込んでいる人にこそ、自分の失敗談は有効
最後に、相手が仕事やお金のこと、恋愛や人間関係などで何らかの失敗をして落ち込んでいるとき。実は、「自分の同じような失敗談」がもっとも有効なのは、そのようなシチュエーションかもしれません。
失敗して落ち込んでいるとき、多くの人は自己嫌悪に陥り、「自分はもうダメかもしれない」「まわりに迷惑をかけてしまった」「あの人に嫌われてしまった」といった感情に襲われています。
そのようなときに、何の根拠もなく、「大丈夫」「何とかなるって」などと言っても、それらは「他人が発する無責任な言葉」でしかありません。しかし、同じような経験をし、乗り越え、生きている人がいれば、かなりの心の救いになります。
少なくとも私の場合、これまで失敗をしたときは、何度となく経験者たちの言葉に救われてきました。
これは、失敗した直後でも効きます。いや、失敗した直後ほど効くといえるかもしれません。
あくまでも私自身の考えですが、怒っている人や悲しんでいる人よりも、失敗した人のほうが、「早くこの気持ちを断ち切りたい」「早く前を向いて歩きたい」という気持ちが強いように思うからです。
そして、落ち込んでいるときに、同じような失敗をした人の話を聞くと、どこか信頼感や安心感、仲間意識のようなものを感じることがよくあります。
「失敗は成功のもと」という言葉がありますが、「失敗は話しやすい人のもと」といえるかもしれません。
もちろん、失敗によって迷惑をかけた人へのフォローや、同じ失敗を繰り返さないための反省は必要ですが、自分が失敗したときには「いつかこれが誰かの役に立つかもしれない」と思うと、みなさんの気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。
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