「自分の経験談」が有効になる"たった一つの状況" 悲しんでいる人や怒っている人には逆効果

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悩みを聞く人
落ち込み、悲しみの最中にいる人に、つい自分の「体験談」を交えながら励ましてしまいがちですが……(写真:mits/PIXTA)
累計250万部以上の書籍を手がける編集者である一方、ドラァグクイーンとして各種イベント、メディア、舞台公演などに出演する村本篤信氏による連載「話しやすい人になれば人生が変わる」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

何より、相手の感情に寄り添うこと

何か嬉しいことがあったらしく、会話の相手がとても喜んでいる。あるいは、腹の立つことや悲しいことがあったらしく、相手が怒っていたり、悲しんでいたりする。

おそらくみなさんも、今までに何度となく、こうした場面に遭遇したことがあるのではないでしょうか。

そのようなときにいかにふるまうかは、非常に重要です。なぜなら、感情が高ぶっているとき、人は相手の言葉や態度に過剰に反応しやすいからです。リアクション一つで、その人との距離がぐっと縮まることもあれば、逆に疎遠になってしまうこともあるかもしれません。

では、 会話やコミュニケーションにおいて、相手(あるいはその場にいる誰か)が激しい感情を見せた際、どう対応したらいいかを考えてみましょう。

まず、相手が何か嬉しいことがあって喜んでいたり、楽しい気持ちになったりしている場合。

これはもう、「共に喜ぶ」「共に楽しむ」一択です。

別に「あはは、嬉しいね」「楽しいね」などとわざわざ言葉に出して言う必要はありませんが、一緒に笑う、微笑みを浮かべる、楽しそうな空気を出すなど、相手の気持ちや言葉を全肯定するのがベストではないかと思います。

相手が他人の不幸を喜んでいる場合や、(厳粛な式典の最中にいきなり笑いだすなど)その場にふさわしくない態度をとっている場合は別ですが、そうでないかぎり、間違っても「そんなに喜ぶようなこと?」「喜んじゃって、バカみたい」などと、水をさすようなことを言わないようにしましょう。

話しやすい人と思われるどころか、場合によっては絶交されたり、距離を置かれたりする危険性があります。

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