大人の学び「三日坊主の人、続く人」決定的な4大差 「テーマの選択」「情報収集」…あなたは大丈夫?

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後藤:現在、本業ではプロモーションの仕事をしているそうです。もともとそういった仕事はしていなかったので、大好きなチョコレートを通じて、リスキリングをした例だと思います。

西岡:すごい! 1年後の目標という具体的な数字や制限を付けるというのもいいですし、SNSでフォローすることにも価値があります。自分の接する情報を、システムとして変えていったわけですね。

また仲間の作り方も大事だなと思いました。周りに大きな目標を宣言するというのも大事ですよね。

東大独学』でも書きましたが、達成力が高い人ってシステム化が上手なんです。

僕自身、東大受験のときに、努力を継続するにはシステム化がとても重要だということに気がついて、勉強をシステム化するさまざまな手法を編み出しました。

3:「無意識に続けてること」を見つける

後藤:彼女の話を聞いたときは、「1年間で1000種類もチョコレートを食べるなんて尋常じゃない」と思いましたが、実は、僕も「1年間で1000人の新しい外国人と知り合う」ということをやりました。

後藤 宗明(ごとう むねあき)/一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事。SkyHive Technologies 日本代表。2021年、日本初のリスキリングに特化した非営利団体、ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。2022年、AIを利用してスキル可視化を行うリスキリングプラットフォームSkyHive Technologiesの日本代表に就任。石川県加賀市「デジタルカレッジKAGA」理事、広島県「リスキリング推進検討協議会/分科会」委員、経済産業省「スキル標準化調査委員会」委員、リクルートワークス研究所客員研究員を歴任。政府、自治体向けの政策提言および企業向けのリスキリング導入支援を行う。著書に『自分のスキルをアップデートし続ける「リスキリング 」』(撮影:尾形文繁)

僕はコロナ前、日本と海外を行き来するグローバル営業を請け負っていました。コロナですべて契約を切られ、無収入になったのですが、巣ごもり需要でビジネスが伸びた後輩もいました。

そこで、自分が今までやってきた海外営業が、今後どう進化していくのかを知るために、LinkedInで有力な海外の発信者1000人とつながろうと決めたのです。

まずは、AIとブロックチェーン、そしてメタバースの分野のトップの人たちとつながることを目標に、数々の海外イベントで発言している人たちにコンタクトをとっていきました。

その結果、この2年間で、海外に行かずに2000人と知り合いました。現在、アメリカのAIスタートアップの日本法人で代表をしていますが、この期間に声をかけた方とのつながりです。

西岡:すごいですね。

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