妻の愚痴に「たいへんだったね」の返しがNGな理由 女性は理由がわかっても男性はわからない

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自然に出てきた言葉が夫婦の間に溝を作ることも(写真:Graphs/PIXTA)
歓びは半分に、苦々しい思いは倍に……。夫婦のお互いの余計な一言が、こうした事態を招いてしまいます。しかも、悪気はなく、自然に口をついて出てくるからなお厄介。こうした不幸を避けるにはどうすればよいのでしょうか。『夫婦のトリセツ 決定版』より一部抜粋・編集のうえ、解決法をご紹介します。

結婚式で、「二人でいれば、歓びは2倍に、悲しみは半分になる」というスピーチを聞いたことがないだろうか。

あれって本当?

たいていの夫婦は、「二人でいると、歓びは半分に、苦々しさは倍増する」になっているような気がする。

夫の要らぬ一言はアドバイスのつもり

たいていの夫は、妻が嬉しかったことを言うと、要らぬ一言を返してくる。「今日、○○ホテルのランチ食べたんだ」に対して、「そこより、□□ホテルのほうが評判がいいのに」「ダイエット中じゃなかったっけ?」のように。

なんの悪意も他意もなく、ただ口から出てしまっただけなんだろうけど、妻には皮肉か「ヒトの気持ちに冷水を浴びせる行為」にしか思えない。こういう経験を何度かすると、妻は、楽しかったことをしゃべらなくなる。結果、夫への笑顔が消えていくのである。夫婦の間が冷えていく、その理由は、案外、こんな「余計な一言」のせいだったりするわけ。

夫である人は、頭に浮かんだことばを言う前に、「いいね」「よかったね」と言う癖をつけておこう。「お、いいね。美味しかった?」と話を弾ませることのほうが、ダイエット中であることを思い出させるより、ずっとずっと夫婦仲にはいいんだから。

妻の側も、夫の余計な一言は、反射的に出てきたことばで(しかも「自らの遺伝子を残す生殖のパートナーによりよく生きてほしい」という哺乳類の本能から)、他意も悪意もないということは理解してあげてほしい。

まぁ、理解はしても、気持ちは沈み、ことばが少なくなるのは避けられないけどね。でも、理解さえすれば、せめて恨まなくて済む。

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