妻の愚痴に「たいへんだったね」の返しがNGな理由 女性は理由がわかっても男性はわからない
ただし、そうは言っても共感してあげられないことだってある。たとえば、子どもが「こんなに宿題出すなんて、先生、ひどいよ」と言ったとき、大人としては「ひどいよな」とは言いにくい。
妻の言い分に、にわかに共感できない事態だってあるだろう。妻がつらい思いを語っているけれど、男の目から見たら、何がつらいかよくわからないとき。
たとえば、PTAのバザーの準備で「ああ言ったら、こう言われた」みたいな話。女心の機微は、男には皆目わからない。わからないのに、「そりゃ、イラつくよね」と言ってみたところで、ことばに真実味がなくて、「あなたに何がわかるの!? 」とかみつかれるのが関の山……なんていうとき。
こういうときは、「そうか」と聞いてあげればいい。「ソ」の語感は、言われた側の脳に「包み込むような優しさ」を、言った側の脳に「後腐れのない爽快感」を感じさせる。言われた側は、共感せずとも包み込まれたような気になり、言った側には、遺恨が残らない。
「そうか」「そうなんだ」「そういうことも、あるんだね」などなど、「ソ」で始まるうなずき語を用意しておくといい。
うちの息子は、私の話に、「そうか……世の中、そんなこともあるんだな」と、「ソ」をダブルにしてくれる。これ、本当に、ストレスが消えて、毎回成仏します(微笑)。
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