投資のプロが四季報で見つけた「大注目トレンド」 注目する企業とテーマを徹底解説!

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というのもパワー半導体というのは、半導体と材料が違うだけであり、さじ加減を調整して合成させる・くっつけるというのは日本の技術が非常に得意とするところだからです。

とくに注目すべき次世代パワー半導体関連銘柄

では、次世代パワー半導体関連銘柄のうち、とくに注目すべきものをいくつかご紹介しましょう。

ローム(6963)
●会社プロフィール
「【特色】 カスタムLSI首位。ダイオードなど半導体素子や抵抗器有力。OKI半導体事業買収。好財務」
「【再増額】 (中略)EV向けゲートドライバーIC(著者注、集積回路:IntegratedCircuitの略)中心に高成長続く。採算よい産機向け、サーバー向けも増勢。(中略)円安進行で営業益再増額」
「【大型契約】 独パワーモジュール大手セミクロンが当社SiCデバイス採用、25年から独自動車大手にEV向けで供給。(中略)長期注文確保推進」

◎ここに注目!

カスタムLSI(Large Scale Integration=大規模集積回路。トランジスタやダイオード、受動素子などを集積させて、複雑な機能を実現する電子回路部品のこと)で首位を誇る会社です。この分野ではずっと最先端を走り続け、トランジスタやダイオードなどを手がけてきました。

現在はシリコンカーバイド、SiCウエハなど、半導体材料の内製化が進められています。

タムラ製作所(6768)
●会社プロフィール
「【特色】トランス、リアクター大手。はんだ材料、絶縁膜、子会社でLEDも展開」
「【独自増額】 電子化学実装は車載用伸長。(中略)電子部品が産機・家電・風力発電向け快走」

◎ここに注目!

2013年6月に世界で初めて次世代パワー半導体の実用化に道筋をつけた、草分け的存在の会社です。

次ページ日本で「次世代パワー半導体」に初期から関わる会社
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