「Web3.0」の説明にピンとこない人が多い根本原因 結局のところ今までのネットと何がどう違うのか

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「Web3.0」とは(写真:ojos de hojalata/iStock)

近年、「Web3.0」というキーワードが急速に注目されている。多くの人が慣れ親しんだ現在のインターネットをWeb2.0と定義し、そこから脱却することを提唱する概念だ。

Web3.0というキーワードを目にする機会が増える一方で、「わかったようでわからない」という声を聞くことも増えた。

実際にWeb3.0のコンセプトを実現可能にするブロックチェーンは大変わかりづらい技術である。さらに、具体例やユースケースのイメージも沸かないため、現在のインターネットとの違いを比較してもピンとこない。実際に普及する現実的なイメージが湧かないという意見もよく耳にする。

そこで今回の記事では、Web3.0というコンセプトがどのように生じ、私たちにどのようなメリットをもたらすかを、なるべく簡単に解説したい。

Web3.0の究極のメリットは?

Web3.0とは何か、それが過去のインターネット(Web1.0/Web2.0)とどのように異なるか、という点について語るべきことは多い。しかしながら、筆者の経験上、これらをどれだけ丁寧に説明しても「わかったようでわからない」という状態を脱することは困難だ。

それは、インターネット自体が目に見えないインフラであり、水面下で私たちの生活を支えるものだからだ。Web3.0に対する理解を深めるための近道は、インターネットを通じて提供されるサービスや、サービスに支えられた自分たちの生活がどのように変化するのか、という観点からひもといていくことだ。

結論から言えば、Web3.0とは「ユーザーをサービスの株主(のような存在)とみなし、運営と成長に参加してもらおう」というコンセプトでインターネットサービスのあり方を再構築するものだ。

Web2.0の世界では、一般ユーザーは魅力的なサービスをどれだけ利用し積極的に応援していたとしても、そのサービス運営母体の株式を未上場の段階で購入したり、サービスの運営方針の決定に参加することはできなかった。

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