「Web3.0」の説明にピンとこない人が多い根本原因 結局のところ今までのネットと何がどう違うのか
一方、Web3.0の世界では、トークンを購入するなどの方法で金融商品化されていないステーク(利害関係)をサービスの最初期から得ることができる。そのため、キャピタルゲインに相当する先行者利益を得ることや、サービスの運営方針の決定に関与する権利を持つことができる。
これをもう少し身近な体験に落とし込んでみよう。
既存のインターネット世界の欠陥
例えば、とあるSNSがITスタートアップの手によって開発され、サービスが始まったとしよう。
影響力のあるユーザーがこのSNSを魅力的に感じ、コンテンツを生み出しながらフォロワーに紹介して、コミュニティーを盛り上げていったとする。このコミュニティーはSNSの成長の原動力となり、潜在ユーザーへのマーケティングやPRにつながる活動を次々に繰り広げていった。
そうして、SNSが毎日数千万人が利用するものとなり、企業価値が数百・数千億円に達するプラットフォームになった頃、ふと以下の点に気づくことになる。
- ● 自分のコンテンツやコミュニティーがサービス運営企業の管理下にあり、ビッグデータとして利用されたり、企業の一存で削除されたりすること。
- ● サービスの成長に社員以上の貢献を見せたにもかかわらず、その実質的な恩恵を受けられないこと。
- ● サービスの重大な意思決定に関与できず、自らの望まぬ変化(機能や仕様の変更など)を受け入れさせられること。
これは、UGC(User Generated Contents)が主流のWeb2.0のインターネットにおいて現在進行形で発生している日常風景だ。
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