デジタル画像が数億円!「NFTバブル」本当の正体 投資目的ばかり考える人に欠けた重要な視点

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FacebookはMetaに社名変更、NFT領域への参入も示唆(写真:© 2021 Bloomberg Finance LP)

NFTのニュースが連日連夜メディアを賑わせています。NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称で、ブロックチェーン技術を用いてデジタルデータに代えの利かない識別情報を持たせ、希少性や唯一性を与えようとするアイデアです。偽造や複製が困難な鑑定書付きのデジタルデータとも言えるでしょう。

NFTが期待を集める魅力的なテクノロジーであることは、すでに多くの人の知るところとなりつつあります。一方で、NFTというだけで無形のデジタルデータが数億円で落札されることもあり、「歴史ある美術品や著名な絵画を上回る金額がつくのはなぜなのか」という疑問を持つ人も多いでしょう。

『従来の仮想通貨ブームと「NFT」の決定的な違い』に続き、本記事では高騰するNFTの価格に対する懸念を解きほぐしながら、この技術が広く社会に受け入れられるための道筋について考えていきます。

(外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

数字で見るNFTの利用状況

まず、2021年におけるNFTの販売総額を見てみましょう。こちらは見ての通り、12月7日現在と年始を比較するとおよそ3〜5倍程度の販売額へと成長しています。

NFTの平均取引単価を示したのが次のグラフです。こちらを見る限りゲームに関連するNFTの単価は横ばいである一方で、「アート&コレクティブ」の平均単価が右肩上がりなことがわかります。

アート&コレクティブの分野の平均単価はNFTに関連する指標の中でもとくに伸びが著しく、1年も経たぬ間に、約1500ドルから約10万ドルへ60倍近い成長を遂げています。

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