投資のプロが四季報で見つけた「大注目トレンド」 注目する企業とテーマを徹底解説!

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メタリアル(6182)
●会社プロフィール
「【特色】人工知能活用の自動翻訳サービス・ソフト提供」
「【連結事業】メタバース」
「【雄飛】メタバース事業は販売自前主義やめ提携戦略推進へ舵」

◎ここに注目!

人工知能活用の自動翻訳サービスやソフトの提供が主軸ですが、VR・メタバース関連事業にも意欲的に取り組んでいます。

VR旅行事業ではリアル旅行代理店と協業し、VR世界旅行の有料サービスを行っています。

この会社の旧社名は「ロゼッタ」。

ナポレオンのエジプト遠征の折に発見された、古代エジプトの文字を解読する重要な手がかりとなった石碑「ロゼッタ・ストーン」に由来しています。翻訳によって、言葉を使ったコミュニケーションにおけるストレスを解放したい、という願いが込められた旧社名なのです。

2022年1月25日付の日経新聞によれば、メタリアルの最高経営責任者(CEO)・五石順一氏は、学生時代に外国人を対象とした観光ガイドを経験したことをきっかけに、「語学オタク」になったそうです。それも、起きている時間の3分の1を語学に充てるほどの熱中度合い。その後、英会話学校のNOVAに入社してからも、多様な言語を収録したCDを聴きながら寝ていたのだとか。翻訳にこそ人工知能を活用すべきというところから、VR領域、そしてVRによる海外旅行事業に取り組むようになりました。

人工知能による瞬時の通訳により言葉の壁を越えられるという意味で、メタリアルが提供するVR旅行サービスは、まさにロゼッタ・ストーンの役割を果たしてくれるのです。

アニメ作品とNFTで海外展開を強化

IGポート(3791)
●会社プロフィール
「【特色】 映画、テレビ、配信等向けアニメ制作と版権収入が主柱。子会社にコミック専門出版社も」
「【新中計】 シリーズ作品に継続的な投資進める。越境ECやNFTにも注力し海外展開を強化」

◎ここに注目!

映画、テレビ、配信向けアニメの制作と作品の2次利用による版権を収益源とした会社です。ヒット作には『攻殻機動隊』『宇宙戦艦ヤマト』『進撃の巨人』があり、アニメのキャラクターや名場面のNFTの販売も行っています。

アメリカのアニメ専門チャンネルに作品を供給する事業も行っています。作品企画から編集までの一貫した制作ラインを持っているのがこの会社の強みです。

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