転職面接で前職を辞める理由を語る注意ポイント ごまかしなくネガティブ要素を打ち返すスキル
(たとえばこういう人の場合)
(前述と同じ人)41歳男性、大卒。都内在住。今まで2社に勤務。 今回は3社目の転職で、同業種・同職種への応募。
NG
「繰り返しになって申し訳ございませんが、再度退職理由を申し上げたいと思います。先ほど申した通り~」
→納得できないから聞かれているので、同じことを繰り返すのは得策ではありません。
OK
「ご指摘の通り、客観的に見ると辞める必要はなかったのではと思われるのは当然のことと思います。先ほど家庭の問題と申しましたが、再度ここで補足させてください。
まず子供の教育についてですが、私も妻も転校を繰り返した経験があり、良い思い出がありませんでした。長女と長男は思春期の難しい時期なので、今のタイミングで転校させるのは良くないと判断しました。
次に義父の介護ですが、介護サービスを受けている時間帯以外は介添えが必要で、義母は他界しているため一人娘である妻しか身寄りがおらず、妻が子育てと介護と家事を担っています。私も帰宅後や休日に手伝い、家族総出で乗り切ろうとしている最中です。家族あっての私であり仕事と考えておりますので、不本意ながら退職させて頂きました」
→まず面接官の指摘をきちんと受け止めるのは基本中の基本。その後、前項で回答できなかった細部にまで踏み込んでいくことで、退職の正当性を証明していきます。
たとえば「当時、母の介護を抱えていたので、単身赴任もままならない状況だった。会社ともよく話し合ったが退職という決断に至った」といった、誰が見てもやむを得ない事情があった場合、全く問題はありません、堂々と説明してください。
問題は、自身のわがままに起因する場合です。「会社のやり方が気に入らず辞めた」と、そのまま伝えるだけではNG。どう自分と合わなかったのか、大人の説明が必要になります。
たとえば「今は新規開拓を重視するより既存客の満足度を高めるべきなのに、新規契約数だけで査定する方針は全く変わらず、同僚は皆、首を傾げておりました。実際、新規需要は前年度比8%ダウンしている一方、既存客の需要は約12%増と~」といった具合です。
どう説明しても言い訳がましくなるなら、「今回の退職では○○ということがあり、私にわがままな部分があった点は否めません。もういい年なので、同じ過ちを繰り返さないよう頑張ります」と素直に反省の弁を述べた上で、将来への決意を語った方が、まだ好印象でしょう。
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