転職面接で前職を辞める理由を語る注意ポイント ごまかしなくネガティブ要素を打ち返すスキル
円満退職なら、「はい、送別会まで開いて頂きました」等と、事実を伝えればいいだけです。
問題は、そうでなかった場合です。退職時に多少のいざこざがあり得るのは面接官もわかっていますし、「円満退社でした」と嘘をついても、表情や仕草で怪しまれること必至です。怪しまれると面接全体に悪影響を及ぼすので、正直に伝えることをお勧めします。
ただ、正直と言っても、理由について「長年貢献してきたのに、左遷同然の扱いをした会社に我慢ならず、当時の上司に問い質したら~」と他責にするのは良くありません。
面接官も「それは大変でしたね」と共感を示すので、つい調子に乗って会社や上司への不平・不満をぶちまけてしまうケースがありますが、面接官は心の中でドン引きしていることを忘れないでください。ここは、円満退社ではなかった理由を説明した後に、今の想いや今後の取り組みに話の比重をシフトさせましょう。
(たとえばこういう人の場合)
44歳男性、大卒。新卒入社した1社に勤務。パワハラ的な行為を繰り返す上司と対立し退職。今回は初めての転職で、同業種・同職種への応募。
NG
「去る者は追わず的な社風の会社でしたので、私もご多分に漏れず淡々と退職しました」
→回答としては間違っていませんが、円満退職かどうか判断できません。円満だったか否かの2択なので、どちらかを選択した後に詳細を語りましょう。
OK
「残念ながら、円満退社ではありませんでした。この歳になって退職を選ぶのがリスキーなのは重々承知していましたし、そもそも転職は私の望むものではありませんでした。
ただ、昨今のコロナ禍の影響もあって業績が悪化し、こうした決断をしなければならないくらい、前職の職場環境は悪化しておりました。詳細を申し上げるのは生産的ではありませんので差し控えさせて頂きますが、潔く辞めて正解だったと思っております。退職間際にはいろいろありましたが、気持ちをスパッと切り替えて、御社での業務に全力で臨みたいと思っております」
→円満退職でなかった場合、きちんと背景や経緯に触れた後に、「後悔はない」、「次は決死の覚悟で頑張る」と宣言をする方が、ネガティブ要素について詳細にダイレクトに伝えるよりも得策と言えます。
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