「1人で始め、従業員は増やさない」起業を勧める訳 独立前に「役員経験」をすることで意識が変わる

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身もふたもない話ですが、独立する際は「健康」も欠かせない要素です。とくに「おひとりさま」独立を選ぶのならば、あなた自身が大きな人的資本であることを忘れてはいけません。自分が体調を崩して仕事を休んでしまうと、それだけでロスになりますし、替えがきかない「おひとりさま」独立はとくにその要素が強くなるのです。

私の場合はシンガポールでの海外勤務の際に3日間寝込んだくらいで、それ以外は過去に大きな病気をして入院したことはありません。それだけ私も健康に気をつけているわけです。

そして健康第一を考えるだけでなく、自分の体をケアできる人になることも重要です。私も健康に気を配るという意味で、スポーツジムに通ったり、気功や呼吸法の教室に通ったりしています。

健康不安がある人には勧めない

また普段からなるべく歩くように心がけ、タクシーは使わずになるべく電車を利用して歩くなど、いろいろと健康維持のために気をつけています。

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かつて会社勤務だった頃は2次会に行って飲んだこともありましたが、今はそんなことはめったにしなくなりました。夜の会食も少なくなりましたし、普段から酒量や食事にも気をつけるようにしています。

現段階で健康にあまり自信がない人は、「おひとりさま」独立はおすすめしません。まずは健康診断や人間ドックを受診し、健康のチェックから始めるようにしましょう。

会社がいい方向に行くか、悪い方向に行くかはすべて自分次第です。ですから、自分に厳しくない人は独立は絶対にうまくいかない、と肝に命じることが大切です。

佐藤 文男 佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役

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さとう ふみお / Fumio Sato

1984年に一橋大学法学部卒業後、日商岩井株式会社(現・双日株式会社)、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社(現・シティグループ証券株式会社)、株式会社ブリヂストン等、多様な業種において人事業務、営業・マーケティングを中心にキャリアを積み、1997年より人材紹介(スカウト)ビジネスの世界に入る。2003年に佐藤人材・サーチ株式会社を設立。著書は共著も含めこれまで19冊を刊行。近著に『今よりいい会社に転職する賢い方法』(クロスメディア・パブリッシング)『自助の時代 生涯現役に向けたキャリア戦略』(労務行政)など。

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