ふかわさん「ひとりで生きると決めたんだ」の真意 “ひとり"であって、独りじゃない生き方が理想
結婚することが前提の社会に違和感
――新刊のタイトルである『ひとりで生きると決めたんだ』――。一見、「生涯独身を貫くことを決めた」ようにも捉えられますが、この「ひとりで生きる」という言葉には、どんな意味が込められていますか。
僕自身、今どきのソロ活やおひとりさまのように、「ひとり時間やひとりの人生を謳歌したい」わけでもなくて。かといって、世捨て人のように「俺は孤独を望んでいるから放っておいてくれ」と思っているわけでもありません。
ややもすると、「生涯独身宣言」のように受け取られるかもしれませんが、読み進めてもらえれば、「どうやらそういうことでもなさそうだ」とわかっていただけるのではないかと思います。
人は社会という群れの中で生きてはいますが、そもそも一人ひとり、別個の存在です。それぞれ自分の人生があって、その道を自分で歩いていくものだと捉えています。
ところが、今の日本では、まだまだ結婚すること、夫婦や家族になることが前提の社会になっている。そこになんとも言いがたい違和感があります。
結婚できるとか、できないとか、これからの時代は、そういう意識がどんどん薄まっていったらいいなという思いもあって。このタイトルが、“ラテアート”のように浮かび上がってきたんです。
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