難解すぎて一瞬絶望、でもハマる「衝撃RPG」の正体 来夏の超大作「FF16」の監督が作った驚異のゲーム

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『ラスト レムナント リマスタード』は、2008年にXbox 360で発売された『ラスト レムナント』をリマスター(再調整)した作品です。

巨大な力を持つ「レムナント」という不思議な物体が存在する世界を舞台に、戦乱の世界が描かれます。レムナントは非常に強力な力を持っており、各国がこれを利用して戦争を繰り広げているわけですね。

ラスト レムナントのゲーム画面
2008年発売の「ラスト レムナント」をリマスター(画像は任天堂公式サイトより)

本作で最も面白いのがバトルシステム。コマンドを選択して敵と戦うRPGではあるのですが、本作では集団戦が描かれます。

通常であればRPGのバトルはせいぜい4対4くらいの数ですし、多くても6人くらいが限界なのではないでしょうか。あまりに多すぎると、いちいちコマンドを入れるのが面倒ですからね。

自分が思ったようには動かせない、だから面白い

本作では「ユニオン」と呼ばれる小規模パーティーを複数作る形になっており、最大18人もバトルに参加できます。コマンド選択はユニオンごとに行うので、それだけキャラクターがいてもなんとかなるわけですね。

そしてユニオンの位置関係や敵の状況によって有利不利が変化します。例えば味方が敵と戦っているところに横や後ろから攻めると大ダメージを与えられますし、距離によっては攻撃が届かないなんてこともありえるでしょう。

ラスト レムナントの戦闘シーン
最大18人がバトルに参加できます(画像は任天堂公式サイトより)

最も重要なのが、これらコマンドや位置関係を完全にコントロールできないところです。コマンドは抽象的な内容のものがいくつかあるだけで、具体的な行動はキャラが自分で判断します。位置関係もある程度どうするかは選べますが、ユニオンを自由に動かせるわけではないので、必ずしも思いどおりにはいきません。また、士気(モラル)を下げないようにする必要もあります。

ここまで読んで「え、思ったように動かせないんじゃ難しいんじゃないの?」と思ったあなたは大正解。本作のバトルはものすごく難解で、発売当初はあまり評価されていませんでした。ところが、時間が経つと「これほど面白いバトルはめったにない!」と見直されていったのです。

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