PHEVとして重要なEV走行距離は、従来比で50%以上アップ。充電中にパワースイッチをオンにすることで、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を設定。「もう1つの部屋のように車内で快適に過ごすことができる」というモードだ。
なお、先代では通常のプリウスと別の外観デザインが与えられていたプラグインハイブリッドモデル(プリウスPHV)だが、今回のモデルから外観は共通となる。これは、プラグインハイブリッドが身近な存在になった証左と言えるかもしれない。
その他、予防安全パッケージである「トヨタセーフティセンス」は、もちろん標準装備。トヨタセーフティセンスの単眼カメラと、電子インナーミラーの後方カメラを活用した、車載型のドライブレコーダーも設定される。「ノア」「ヴォクシー」などにも採用された、高度運転支援システム「アドバンストパーク(リモート機能付)」もプリウスとして初搭載。
また、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)をセンターコンソール後端とラゲージルームの2カ所に設置。エンジンを始動せずにバッテリーだけで給電する「EV給電モード」、バッテリー残量が低下するとエンジンで発電する「HV給電モード」を利用できる。ドアガラスを閉じたまま外部給電を可能するアタッチメントが、ユニークだ。
PHEVモデルには、1年間で走行距離約1250km分に相当する電力を生み出すという、第2世代の「ソーラー充電システム」を装着することもできる。
「虜にさせる走り」も楽しみに
この新型プリウスの価格は……と言いたいところだが、価格やグレードについてはまた発表されていない。今回は、あくまでも世界初公開で、日本国内仕様の発表ではないのだ。インテリア写真が左ハンドルなのも、そのため。日本での発売は今冬、PHEVモデルは2023年春頃になるという。
国内仕様の詳細が発表され、実際に新型プリウスを目にできるのは、年明けの東京オートサロンになるだろうか。実車を見たときの印象もさることながら、トヨタの言う「虜にさせる走り」も大いに楽しみだ。
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