現代病「自分の本音がわからない」のすごい解決策 自分らしい人生を見つけるための26の方法

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私のところへご相談にいらっしゃる「繊細さん」は、相手に共感する力が強いため、「他人の話や愚痴を聞く役目になってしまう」という悩みを抱えることがあります。

「上司が愚痴っぽい。私が聞いてあげないと、上司の話を聞いてあげる人が誰もいなくなってしまう」「友達に相談されることが多い。聞いてあげなきゃと思うけど、愚痴を聞き続けると自分までどんよりしてしまう」などです。

本当は愚痴を聞きたくないけど、相手の気持ちを考えて聞いている、ということですね。相談者さんに、会話がどのように始まるのか聞いてみると、友達に会ったときに、開口一番「前回悩んでたあの件、どうなった? 大丈夫?」とネガティブな話を促したり、「最近どう?」など、聞く姿勢をみせていることがあります。

ネガティブな気持ちにストップをかける

聞くのがつらいときは、こうした「自分から聞くアクション」をとらないようにしてみてください。「愚痴は聞きたくない」という本音を大事にしましょう。自分からネガティブな話題に触れなくていいし、相手の話を待たずに自分が「今日はこういうことがあってね」と話し始めてもいいのです。

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

もしも愚痴を聞く際は、相手の様子をよく見てください。相手が話しながら次第にネガティブになっていく、愚痴が止まらない、興奮していくなど、感情が荒れてくるならば、話を聞きすぎです。

ひたすら受け止めるようにして聞いていると、不安のチャッターが増幅して相手がどんどんネガティブになっていくことがありますから、途中で止めてあげるのも大事です。

「頑張ってるんだね」と認めるのもチャッターを止めるのにいい方法ですし、「そんな大変な状況でも乗り越えられたのはなんで?」と質問して、相手の強さや頑張りに焦点をあて、問題からのズームアウトを促すこともできます。

『Chatter(チャッター)』に書かれている26の方法は、カウンセラーの目からみても役立つものばかりです。自分のチャッターに気づき、上手につきあえるようになれば、本音をつかみやすくなり、さまざまな課題にも落ち着いて対処できるようになるでしょう。

(構成:泉美木蘭)

武田 友紀 HSP専門カウンセラー、公認心理師

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たけだ ゆき / Yuki Takeda

技術者としてメーカーに勤めた後、カウンセラーとして独立。HSP向けのカウンセリングと適職診断が評判を呼び、全国から相談者が訪れる。自身もHSPである。著書に60万部超のベストセラー『「繊細さん」の本』(飛鳥新社)などがある。最新刊は『これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本』(日東書院本社)。

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