現代病「自分の本音がわからない」のすごい解決策 自分らしい人生を見つけるための26の方法

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そのとき、チャッター(頭の中のひとりこと)が生まれて、ぐるぐる考え続けてしまうんですね。多くの選択肢の中でベストを求めるがあまりに、迷ってしまう。情報にさらされて、本音がわからなくなることもあります。

あるとき、カウンセリングにいらっしゃった方が、「仕事を変えたほうがいいのかな」と悩んでおられたんですね。ですが、お話をよく聞いてみると、「今の仕事は自分に合っているし、好きだ」ということだった。

ただ、「同じ職場でずっと働く時代ではない」とSNSで繰り返し見聞きして不安になり、転職を考えておかなければと思った、というのです。

よりよい仕事、よりよい生き方など、外から情報が入ってくる分、「私はこれでいいんだ」と実感しにくい。「自分はどう感じているか」を意識しなければ、「もっと」と求め続けて疲弊してしまうのだと思います。

「自分らしさ」という言葉は、いい面がある一方で、迷いも生み出しています。「自分らしさ」をうまくつかめていないことにも気づいてしまう。現代ならではの悩みですね。

チャッターは判断力を損なう

チャッターは不安によって増殖します。チャッターに惑わされているときは、感覚がハイになっていて、思いついた方法に次々と飛びつきやすくなっています。

起業して独立したり、副業をする方も増えていますが、不安にかられて起業しようとすると、次々と起業セミナーに申し込んで続けられなくなったり、YouTubeやSNSにあふれる「起業のしかた」をどんどん視聴しては混乱していく、などがあります。

「これで稼がなきゃ」などのチャッターに巻き込まれると、落ち着いて選択する、じっくり取り組む、ということが難しくなるのです。

『Chatter(チャッター)』著者のイーサン・クロスさんも、脅迫状を受け取ったことがきっかけで、チャッターに惑わされます。侵入者がきやしないかと、野球バットを手に真夜中のリビングで警戒したり、「大学教師向けボディーガード」をネットで探そうとしたり。

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