孤立が平気な人こそ実は「メンタルに注意」なワケ 慢性的な疲労や寝つきの悪さはありませんか?

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誰にも理解してもらえない、寄り添ってくれる人がいない、周囲が敵だらけに見える。出勤して顔を合わせていれば、「先日提出したアレ、どうでしたか?」とさりげなく聞けることも、リモートワークではままなりません。孤立によって孤独感はさらに深まり、悪循環に陥るのです。

『マンガでわかる 休職サバイバル術』©加藤高裕・ミヨシ/主婦の友インフォス

自走・自律型の優秀な人であっても、こうしたコミュニケーションロスからメンタル不調を発症することもあるのです。孤立はしても、孤独にはならないようにする。これは、日頃から心がけたいポイントです。

こんな症状があったら要注意!

体の病気と同じく、メンタル不調も早期発見・早期治療が大切です。メンタル不調は必ず治りますが、放置してこじらせてしまえば、それだけ治療期間が長引き、仕事やプライベートにも影響を及ぼします。

慢性的な疲労や寝つきの悪さ、食欲不振、頭痛、会社に行こうとすると腹痛が起こる……。こうした症状は体からのSOS、受診が必要なサインです。いつもと違う自分に気がついたら、早めに上司や家族、友人、保健師、産業医に相談しましょう。

早めに相談すれば、業務量を減らす、しばらく定時退勤で様子を見るなど、働きながらストレスから遠ざかるような対策をとることもできます。

同時に、精神科や心療内科を受診して治療をスタートすることで、休職が必要なほどの不調を予防し、早めに本来のパフォーマンスに戻していくことも期待できます。

〈受診の目安チェックシート〉
□寝つきが悪い、途中で目がさめる、または逆に眠りすぎる
□寝ても疲れがとれない
□あまり食欲がない、または食べすぎる
□適性がないので、仕事をやめたいと思う
□欠勤、遅刻、早退が増えた
□頭痛、腹痛、下痢、肩こりなどの症状に悩まされている
□ミスが増えた。作業能率が落ちている
□新聞や本を読んだり、テレビを見ることなどに集中できない
□他人が気づくくらい動きや話し方が遅くなった。あるいは反対に、そわそわして落ち着かず、普段より動き回るようになった
□悩みや心配事が頭から離れない
□物事に対して興味がない、楽しめない
□気分が落ち込む、憂うつになる、または絶望的な気持ちになることがある
□死んだほうがマシだと思うことがある。あるいは、自分を何らかの方法で傷つけようとしたことがある

2個以上当てはまるときは、精神科や心療内科の受診を検討しよう。

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