音が快感「暴力ゴリラの脱走」をゲームにした凄み 英国アカデミー賞を受賞した異色作「Ape Out」

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「Ape Out」のプレー画面2
「Ape Out」のプレー画面(画像は任天堂公式サイトより)

ステージ構成をみっちり作り込んだゲームではないため、アクションゲームとしてはわりと大味に感じられるのも正直なところ。とはいえ、暴力で音楽を奏でるのがメインなわけで、そこはご愛嬌でしょう。

遊んでみればノリノリになる

また、音楽を作り出していくゲームであるため、ステージ選択はレコード盤を選ぶような形式になっています。そのレコードのカバーアートもまたおしゃれで、独特の世界観をうまく表現できています。

ステージによっては警報が鳴り響くなかを逃げ回らねばならないことや、暗闇を走り抜けなければならないことも。あるいはオフィスビルを駆け下りて逃げるケースもあるなど、ゴリラがさまざまな場所で暴れ、そのたびに新たなジャズが生まれていくのです。

ゴリラが暴力をふるうとジャズが完成する。かなり奇妙な作品に見えますが、遊んでみればノリノリになること間違いなしのゲームです。

・遊べるゲーム機:Nintendo Switch、PC
・公式サイトはこちら
渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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