志望理由聞く面接官こそ働く意味を答えられるか 就活で面接する先輩社員も仕事で悩んでいる

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営業職も売上金額を数字で測れるので考えやすいです。でも経理や法務などの管理部門はどのように生産性を測ればいいのでしょうか? より多くの伝票を処理できたら経理部の生産性は上がったということなのでしょうか? そしてそのために、より多くの伝票を各部署に書いてもらうことが「生産性を上げること」なのでしょうか?

法務部はより多くのトラブルを解決するために、より多くのトラブルを起こしてもらうよう要請したほうがいいのでしょうか? もちろんそんなわけはありません。

そして、ふと立ち止まって考えてみると、工場がより多くの製品を作ることが本当に求められていることに直結するとは限りません。作っても売れ残ったら意味がないですからね。「ちょうどいい量」を超えて生産することは無意味ですし、かえって無駄な行為です。

では生産性とは何か?

「同じことを、より短時間、より低コストで生み出すこと」という見方もあります。たしかに同じことを短時間・低コストでできるようになれば、それまでよりも効率化できたと考えられるでしょう。

ただ、日本企業の場合、無駄な作業をなくして短時間で同じ仕事をすれば、労働者として生産性を上げられたことになるのかというと、これもぼくには疑問です。というのは、仮に短時間で仕事が終わったとしても、だからといって定時前に帰っていいとはならず、空いた時間に別の仕事を入れられるだけだからです。結局、次から次にふってくるタスクを早く処理しろと言われているだけに聞こえます。

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