「応用力」につながる「普遍性の高い学び」をするには、つねに「仕事の背景と目的」について、自身で腹落ちさせる「習慣」を身につけることです。
仕事を課されたとき、たんに言われたとおりこなすのではなく、
「本質的な目的は何か」
「なぜこのやり方を行うようになったのか」
を掘り下げて考える。
そして、「その仕事の前工程と後工程との関係は、どのようなものか」「顧客とはどのようにつながっていて、提供する価値は何か」……など、さまざまな角度からとらえ、「仕事の意味合い」を腹落ちさせながら学んでいく。それが「普遍性の高い学び」です。
このとき、「普遍性の高い学び方」のひとつのポイントは、「個別具体的な経験を『普遍性の高い学び』に結びつけていくこと」です。
個々の仕事の背景や目的を考えながら、それらを俯瞰して共通するものを見出し、普遍性を導き出します。
このように、「個別具体」から「普遍的な抽象的概念」を導くことを「チャンクアップ」といいます。「チャンク(Chunk)」は「大きな塊」を意味します。
反対に、「普遍的概念」から「個別具体」にブレイクダウンすることを「チャンクダウン」といいます。「個別具体」のケースを「普遍的概念」に結びつけ、その「普遍的概念」により、「新たな個別具体」のケースを意味づけます。
「学びの普遍性」を高め、「応用力」につなげるには、「個別具体」と「普遍」を往還する「チャンクアップ・チャンクダウン思考」の習慣を身につけることが大切になるのです。
「独学力」においても「応用力」は重要
これからの社会で必要不可欠となるのは「応用力」、そしてそれにつながる「普遍性の高い学び」です。そして「応用力」は、「独学」に欠かせないものでもあります。
仕事が新たな局面を迎えても、これまでの仕事で「普遍性の高い学び」を続け、「応用力」が高まっていれば、それが下支えとなります。そのうえで、「独学」を中心にして「必要なスキル」を主体的に習得し、次の成長を目指せばいいのです。
このように、受け身ではない「能動的なリスキリング」で「独学力」を身につければ、どのような局面にも対応でき、また自身のモチベーションも枯れることはありません。
変化の激しいこの時代に、みなさんも「応用力」を磨きながら、キャリアと人生をいっきに切り拓く「独学」を続けていってほしいと願っています。
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