ひとつめが「『教えてもらったこと』しか行動しない」ということです。
「問題意識」がないと、自分の「引き出し」も増えない
最近、若い世代の仕事の仕方について、こんな話をよく耳にします。
若手から仕事について「すみません、この場合はどうやるんですか?」と聞かれるので教えると、また別の機会に「この場合は、どうするんですか?」と質問される。「少しは自分で考えるように」と促すと、「教わっていないので」と返してくる。
「仕事自律」を目指すには「応用力」が不可欠です。
その「応用力」につながる学びとはどのようなものかといえば、「普遍性の高い学び」です。つまり、「仕事の背景や意味」を掘り下げ、「目的」を明確にとらえることで得られる学びです。
ところが、若い世代の中には、この「普遍性の高い学び」への関心が薄く、「教えてもらったことしか行動しない人」も少なくありません。
そのため、仕事の「個別性」が高まっているにもかかわらず、対応する社員の「応用力」がついていっていないのです。
たとえば、人事組織やマネジメントに関わる仕事をしてきた方々は、
というような疑問を抱いたことはないでしょうか。
世の中にはこうした「本質的課題」が数多くあり、それぞれについて「答え」を出すのはそう容易ではありません。
大切なのは、「答え」を見つけることよりも、「問題意識」を持って自問自答を続けることです。
「問題意識」を継続させながら、主体的に学んでいくと、自分の中に「引き出し」の数が増えていきます。
それらがある時、「異質なもの同士」が結びつき、「普遍的な意味合い」がひらめくような「応用力」につながっていくのです。
しかし、「問題意識」が乏しいと自問自答も少なく、自分にプラスになる新しい「引き出し」もなかなか増えません。「問題意識」が乏しいと、「応用力」も乏しいままなのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら