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「逆境に負けない子」に育てることが今必要な理由 注目の「レジリエンス教育」とはいったい何か?

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  • 足立 啓美 一般社団法人日本ポジティブ教育協会代表理事
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レジリエンス教育の背景には先進国の子どもたちに見られる「うつ病の低年齢化」や「自殺率の増加」などがあります。日本においても、この数年でさえ、自然災害、新型コロナウイルスのパンデミック、不登校の増加、いじめなど、子どもたちを取り巻く環境には、さまざまな困難があります。

ある研究では、一世代前よりも今の子どもたちのほうが、多種多様なストレスを感じて生きているという結果が出ています。ストレスが重なった結果、精神疾患を発症したり、喫煙やアルコールに手を出したりし、結果、友だちとの関係性や学業にまでも影響するということが多く報告されてきました。

このような状況を改善するために、ストレスをしなやかに乗り越え、困難に負けないで生きていく力を育む教育(レジリエンス教育)は、子どもたちの心の健康を守る「予防教育」として位置づけられているのです。

ある研究(レイヤード他,2013)によると、幼少期の情緒的健康は、大人になってからの人生への満足度に大きく影響すると報告されています。つまり、幸せに生きていくために、幼少期の心の健康は欠かせないのです。

子どもの幸せへの認識の変化

昔から家庭や学校の中で子どもの心を育てることは、大切なことであると認識されていましたし、実際に取り組んでいる親御さんや先生もいました。

しかし、「子どもの幸せとは何か?」という問いに対する、大人の認識が変化しているように感じます。これまで、子どもが幸せになるためには学力を上げて、良い学校に入る、良い会社に入ることが幸せだと考えている親御さんが多かったのですが、今は「自分らしさをいかして、本人が幸せだと感じる人生を歩んでほしい」と願う方が多くなってきたように思います。

自身が幸せで人生への満足度が高い毎日を過ごすためには、やりたいことを実現したり、周りと良い関係を築いたりする力だけではなく、うまくいかないときにも自分の人生から逃げずに、ネガティブな状況やそこから感じる感情に対応できる力が必要不可欠です。そのことから、レジリエンス教育がより注目されてきたと感じています。

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