「強みがない」と嘆く人が知るべき特徴の活かし方 状況に応じて弱みでも強みになることがある

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「無数の特徴」が、状況によって「強み」になる(写真:EKAKI/PIXTA)
「自分の居場所はここじゃない」と漠然と感じ、転職したいという気持ちを抱えながらも、「強み」や「突出したスキル」がないから無理……と思っていませんか? そんな方に向けて、本来誰でも持っている強みの見つけ方、増やし方についてご紹介します(※本稿は『自分だけの強みが遊ぶように見つかる 適職の地図 (土谷 愛/著)』より一部抜粋・編集してお届けします)。

強みとは「大きな実績」だけじゃない

あなたは「強み」と聞いて、どんなイメージを抱きますか?

「全国1位」「難関大学卒業」「国家資格」のように、上位ひと握りの人が手にする資格や肩書き?

「英語ペラペラ帰国子女」「プログラミング歴10年」のように、突出した技能やスキル?

「足が速い」「頭の回転が速い」「9頭身のモデル体型」のように、生まれ持った才能や外見?

たしかに、このような特徴を持っているなら、それは間違いなく「強み」になるでしょう。しかし、「強み」とはそこまで「大きな実績」だけを指すのではありません。

“強み発掘コンサルタント”である私は、「強み」を「目的を達成するために有利に働く特徴」と定義しています。

辞書によれば「強み」とは「①強いこと。強さの度合。②頼りになるすぐれた点。長所。」と出てきますが、「強い人」や「頼りになる人」って時と場合によって変わると思いませんか?

たとえば、「足が速く短距離走が得意な人」は、運動会のリレーでは有利かもしれません。でも、長距離を走るマラソン大会となると、話は変わってきますよね。

なぜなら、リレーのように「短距離を速く走る」という目的に必要なのは「スピード感」である一方、マラソンのように「長距離を走りきる」という目的に必要なのは「持久力」と、求められるものが異なるからです。

つまり、「目的」が変われば、「役に立つ特徴」がガラッと変わるということ。だから、「強み」とは単なる「目的を達成するために有利に働く特徴」に過ぎないのです。目的を達成することができるのなら、必ずしも特別な才能が必要とは限りません。

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