前田敦子さんが振り返る「20代の"こじらせ期"」 「30代は楽しいよ」という先輩達の言葉が支えに

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前田さん:20代ってどうしたってメンタルの浮き沈みが激しい時期。
焦ったところでそう簡単に乗り越えられるわけでもないし、ジタバタするのは仕方ないと思います。
ただ、その真っただ中にいる人にもし言えることがあるとすれば、緊急避難先を持つことって大事です。
私の場合は、プライベートの友人たち。仕事でうまくいかなかったときも、失恋したときも、友人を家に呼んで、愚痴って、とことん甘えまくっていました。
そういう避難先があったから、あのギリギリの毎日をなんとか踏みとどまれたところはある気がします。

「仕事は、続けたもん勝ち」

気付けば、この世界に飛び込んで17年が過ぎた。2020年には独立を果たし、現在はフリーランスとして活動している。長く仕事を続けていく上で大事にしていることは何だろうか。

前田さん:仕事って、やってる間はつらいときもあると思うんですよ。でもつらいまま終わってしまうとよくない。
そういう経験がどんどん積み重なっていくと、どこかで自分を保てなくなってしまいますよね。
(写真:woman type)
前田さん:大事なのは、仕事の中でいかに自分が楽しいと思える場所をつくれるか。のめり込みすぎてもよくない。
仕事との良い距離感を見つけることが、フラットに長く働く方法なんじゃないかな

自らのことを「全然器用ではない」と明かす前田さん。何をするにしても、特に最初はつまずいてばかり。スロースターターだと自己分析している。

前田さん:だから、ある程度辛抱をする期間はしょうがないって割り切ってました。
いっぱい失敗して、たくさん経験して、その中でやっと自分なりに納得できる答えを見つけられるのが私の生き方。
その分、途中で諦めることだけはしないようにとも思ってました。
何事も終わりよければ全てよし。仕事は続けたもん勝ちだって、今も思っています。

そう言える明るさに、数々の試練を乗り越えてきた人の強さがにじみ出る。

前田さん:今年でデビュー18年目ですけど、その間の15年くらいはずっともがいてましたね。
楽になったのは、ここ2~3年です。

「大きかったのは、やっぱり子どもを産んだこと」と前田さんは続ける。

前田さん:それまでは仕事とプライベートの比重が偏って、どちらかしか手がつかないこともあったんですけど、子どもを育てるという絶対的な使命ができたことで、どっちもやらざるを得なくなった。
おかげで時間の使い方がうまくなったし、どんなに忙しくても最終的には自分の責任だからと腹を決められましたね。
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