前田敦子さんが振り返る「20代の"こじらせ期"」 「30代は楽しいよ」という先輩達の言葉が支えに

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なぜか毎回クズ男を引き寄せてしまう女子たちによる、イタくて、面倒くさくて、でも最高にテンションがぶち上がる暴走ハッピーストーリー。

前田さんはヒモ男・怜人(菊池風磨)に沼る、衣装デザイナー・真知子を演じている。

(写真:woman type)
前田さん:怜人は今時のヒモ男。私の身近にはなかなかいないタイプというか。新世代のダメ男かなと思いました。

怜人は新世代のダメ男

束縛強めの怜人は、ブラジャーを着けずに外出しようとする真知子をいさめるなど、ちょっとしたところで真知子の行動に制限をかけてくる。

前田さん:あの束縛の仕方は嫌ですよね。
母性本能がある人の場合、束縛はうれしいところもあると思うんですよ。でも、怜人のあの疑いにかかるみたいな言い方は嫌。
そこ気にするんだっていうイライラもありましたね。どうでもいいじゃん、みたいな。
けんかのシーンは基本的にカットをかけずに長回しで撮影。「原作が舞台ということもあって、舞台っぽい撮り方に監督もこだわっていたと思います」(写真:woman type)

束縛は強いくせに、生活費は出さず、いつの間にか真知子の家に転がり込み、なし崩しで同棲を始めようとする怜人。

胸に積もった違和感はやがて膨らみ、怒りとなって爆発する。「恋愛体質の女たち VS クズ男たち」のブチギレ修羅場は、本作の大きな見どころだ。

前田さん:クズ男たちが素直に「ごめんなさい」を言えないせいで、どんどんわけの分からない方向にひねくれていく。
真知子はそこを力技で追い込んでいくので、演じている方としては爽快でした。
次ページ女性たちのリアルな本音を切り取る根本宗子のせりふの力
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