「タイタニック」大コケ必至と思われた当時の事情 ディカプリオは大ヒットにも複雑な心境だった

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しかし、主演のレオナルド・ディカプリオは、いきなり時の人になってしまったことに複雑な思いを持ったようだ。「自分の顔がキーホルダーになっているのを見るのに慣れるなんてできない」と、当時、彼は、ごくまれに受けたインタビューで語っている。

普通ならば勢いのあるうちにすぐ次の作品に出て人気を保とうとするものだが、『タイタニック』公開から2年以上経って、比較的小粒な『ザ・ビーチ』でスクリーンに戻ったところも彼らしい(その間、『タイタニック』公開前に撮影された『仮面の男』と『セレブリティ』が公開されている)。

そもそも、ディカプリオは、『タイタニック』出演にあまり乗り気ではなかった。ジャック・ドーソンというキャラクターに、いまひとつ面白みを感じなかったようである。一方でケイト・ウィンスレットはローズの役をどうしてもやりたいと感じ、「あなたのローズより」と書いたカードを添えて1本の薔薇をキャメロンに送り、アピールしている。

そんなウィンスレットも撮影現場のキャメロンの態度には辟易したと報道されたが、それは必ずしも正確ではなかったのかもしれない。なぜならウィンスレットは、今年12月に公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で、再びキャメロンと組んでいるのだ。

『アバター』の続編である今作も、製作が発表されてから公開までに、相当長い時間がかかった。だが、キャメロンの場合、それは決して悪い兆しとは呼べないことは、もうわかっている。この冬、キャメロンは、彼のローズとともに、またもや記録的なヒットを飛ばしてみせるのだろうか。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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