4月発売!AppleWatchは、はたして売れるか 花形技術者を投入し満を持して発売

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4月に発売されると見られるApple Watchは、手首に巻くタイプの小型コンピュータで、操作はタッチスクリーンや側面の竜頭で行う。価格の異なる3モデルが用意され、リストバンドは交換可能だ。

アップルは、日々運動を心がけている人々から高級腕時計のコレクターまで幅広い層にアピールする商品だとうたっている。だが調査会社クリエイティブ・ストラテジーズのアナリスト、ベン・バジャリンに言わせれば、機能を絞ったことで、見た目だけ時計に似たハイテクガジェットというよりは、時計に近く垣根の低い製品になった。

「生まれて間もないカテゴリーだから、大半の人はスマートウォッチに対する判断基準をもっていない」と彼は言う。

いよいよ発表イベント開催か?

2月下旬、アップルは報道機関にとあるイベントの招待状を送った。関係者2人によれば、Apple Watchの最もすぐれた特徴を世間に思い出してもらうとともに、新たな詳細情報を知らしめるためのイベントだ。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が登壇するとみられている。

このイベントでは価格についての詳しい情報も明らかになるとみられている。最も安いモデルの価格が350ドルなのはすでに発表されているが、上位機種の価格について同社はこれまで口を閉ざしてきた。たとえば素材に18金が使われている「エディション」というモデルについては、腕時計マニアの間では1万ドルを超えるのではとの見方も出ている。

ちなみにApple Watchの機能をフルに活用するにはiPhoneとの連携が必須だ。

開発チーム(コードネームは『ギズモ』)のメンバーによれば、Apple Watchの開発にあたっては技術的な壁に幾度もぶつかったという。開発プロジェクトについて知るアップル社員3人が、匿名を条件に語ってくれた。

フェイクの筐体で屋外テスト

開発チームはウォッチをオフィスの外でテストする際、サムスンのスマートウォッチに似せた偽の筐体まで作って秘密保持に努めたという。

開発チームはアップル社内で「オールスター・チーム」と呼ばれている。iPhoneやiPad、Macコンピュータを手掛けてきたトップデザイナーや技術者が集められているからだ。

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