4月発売!AppleWatchは、はたして売れるか 花形技術者を投入し満を持して発売
かといって、ウォッチがアップルの救世主になる日は当面、来そうにない。調査会社サンフォード・C・バーンスタインの金融アナリスト、トニ・サッコナーギは、Apple Watchがアップルの今年の業績に大きく寄与することはないとみている。サッコナーギの予測では、今年4~9月のApple Watchの出荷台数は750万台程度。四半期ごとに数千万台が売れているiPhoneに比べればかなり少ない。
カギを握るアプリ開発者の動向
スマートウォッチ向けアプリを開発する企業は今後、Apple Watchがどのように使われていくかに大きな影響を与えることになるだろう。iPhoneやiPadの時と同じように。
調査会社フランク・N・マジッドでアプリ開発業者向けのコンサルティングを行っているテロ・クイッティネンは、これまでに20あまりのアプリ開発業者とApple Watchについて話をした。クイッティネンによれば、開発業者の多くは「慎重かつ楽天的」な見方をしていたという。
その一方で彼らは、画面が小さく、機能ばかりか広告のスペースも限られているスマートウォッチでは、スマートフォン向けアプリほどの収益が見込めないのではと懸念しているという。
独立系アプリ開発者のデービッド・バーナードは、iPhone向け人気アプリ「ローンチ・センター・プロ」のApple Watch版を開発したと語る。ローンチ・センター・プロはほかのアプリやドアを解錠するといったアクションを登録し、簡単に実行できるという機能を持つ。
バーナードは長い目で見たスマートウォッチの可能性については「強気」の見方をしているものの、消費者が実際にどう使うかという点では「懐疑的」だと語る。
「自分でも、どのようにスマートウォッチを使うのか、そしてどのくらいの頻度で使うか確信が持てないんだ」とバーナードは言う。
(執筆:Brian X. Chen記者、翻訳:村井裕美)
(c) 2015 New York Times News Service
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