子どもに「早くしなさい」と言わずに済む納得テク 「すぐやるスイッチ」入れ方を知るのは親の役目
これを、心理学の世界では「メタ認知」と言います。メタ認知とは、自分が物事を認知していることを、客観的に認知している状態のことです。簡単に言うと、「自分が知っていること、知らないことを把握している」と言えばいいでしょうか。
「自分が知っていること、知らないことを把握している」と聞くと、当たり前のことのように聞こえますが、私たちはなかなか自分を客観視できないものです。
しかし、こうやって頭の中の懸案事項を書き出すことで、自分の思考や行動を俯瞰することができるので、問題解決力が上がります。自分をメタ認知できるようになると、対応策も簡単に見つけられることが多いのです。
この状況をつくり出すことができれば、常に頭をスッキリした状態に保つことができ、スムーズに行動に着手しやすくなるのです。
メモすることに慣れてきたら、「学校」「塾」「部活」「友達」など、線を引いてカテゴリ分けするなどの工夫や、
・塾の宿題 → 夕食後にやる
・ゲーム → 学校と塾の宿題を終わらせたら30分やる
というように「書き出した紙を眺めて1つずつ対策をメモする」ステップに取り組むといいでしょう。そのうち、頭の中がタスクでごちゃごちゃしてきたら、自主的にノートに書きだすという習慣が身につくでしょう。
長い目で見れば結果的にラクになる
このように、お子さんの“やる気”に頼るのではなく、すぐ動くことのできる仕組みを親が教えてあげましょう。
一見、親の負担が増す気がしますが、最初にテクニックを教えてあげるだけ。そのうち子どもの身に付けば、毎日「まだやっていないの!」「早くやりなさい!」とガミガミ言うことも減り、結果的にラクになると思います。ぜひ、親子で取り組んでみてください。
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