
「小学校の頃からずっと野球をやっていたため、中学校でも野球部に入ったのですが、人間関係がうまくいかずに部活を辞めてしまいます。そこから、家でも学校でももめることが多くなり、徐々に居場所を失っていき、最終的にグレてしまいました。
その後、暴走族で副総長(※正式には副会長とのこと。地域によって呼び名が違うらしい)を務めるまでになって。根っからの不良でしたね」
不良少年の更生を助けた奨学金制度
今回話を聞いたのは、藤岡優作さん(仮名・58歳)。誰もが知る超大手IT企業の上場期に総務・法務として関わるなど豊富なビジネス経験を持ち、58歳になった現在もスタートアップ企業の監査役として働いている。
そんな輝かしいキャリアとは裏腹に、10代の頃は不良少年だったと自身の過去を明かす。
勘のいい読者はすでに察しているだろうが、この連載に登場するからには、当然ながら彼も奨学金を借りた1人だ。
暴走族の副総長が奨学金……。すでに波乱万丈な人生模様を聞ける予感が満載だが、まずは子ども時代から話してもらおう。
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