「奨学金240万円」元非行少年が歩んだ数奇な半生 暴走族の副総長、新聞奨学生を経て驚きの現在

✎ 1〜 ✎ 24 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そう、彼は今、保護司として、非行少年や非行少女と向き合っているのだ。経歴的に、これほど信頼できる保護司もなかなかいないだろう。

奨学金制度で人生をやり直すチャンスをもらえた

まるで、ドラマかと思うようなサクセスストーリーだが、藤岡さん本人としては、ほんの少しのボタンのかけ違いで、人生は大きく変わっていたと思っているようだ。

奨学金借りたら人生こうなった
画像をクリックすると本連載の記事一覧にジャンプします

「やっぱり、新聞奨学生や日本育英会(現・日本学生支援機構)の奨学金の影響が大きいですね。ここで人生をやり直すことができたと思います。

新聞奨学生制度は過酷な労働環境から、今でも奴隷労働などと言われて語り継がれていますが、私はこの制度のおかげで人生をやり直すチャンスをもらえたんですよね」

奨学金を借りたことで、更生し、60代手前の今では、非行少年たちを更生させるためのサポートに回るようになった。だからこそ、奨学金に対しては「自己投資の一種だ」という考え方が強いという。

「先のことは誰にもわかりません。でも、わからないからこそ、自分に投資する価値があると思うのなら、勝負してみるのはいいことだと思うんです。私自身、『新聞奨学生なら自分にもできる』という希望が湧いたことが最初の一歩になり、今までやってこれました。

だから、もし夢や目標があるなら、若い人には『借金』という言葉を恐れずに一歩を踏み出してほしいです。幸い、奨学金制度は安いコストで投資資金を貸してくれますしね」

奨学金を借りたことで、非行や絶望から脱した藤岡さん。自分で自分の将来を諦めないことの大切さを訴えるその言葉は、軽やかな口調ながらも、筆者にはそうとう重く感じられた。

本連載「奨学金借りたら人生こうなった」では、奨学金を返済している/返済した方からの体験談をお待ちしております。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。奨学金を借りている/給付を受けている最中の、現役の学生の方からの応募も歓迎します。
千駄木 雄大 編集者/ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

せんだぎ・ゆうだい / Yudai Sendagi

編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。奨学金、ジャズのほか、アルコール依存症に苦しんだ経験をもとにストロング系飲料についても執筆活動中。奨学金では識者として、「Abema Prime」に出演。編集者としては「驚異の陳列室『書肆ゲンシシャ』の奇妙なコレクション」(webムー)なども手掛ける。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)。原作に『奨学金借りたら人生こうなる!?~なぜか奨学生が集まるミナミ荘~』がある。毎月、南阿佐ヶ谷トーキングボックスにて「ライターとして食っていくための会議」を開催中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事