「うま味」成分が秘める、仕事効率アップの力 和・洋・中、ジャンル別のオススメ飯はコレ

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また、グルタミン酸とイノシン酸を一緒に摂ると、相乗効果で脳の活性化が深まるということも、近年の研究でわかってきました。

和食では「昆布×カツオ節(またはカタクチイワシ)」の基本だし、洋食では「牛肉×野菜」を煮込んだブイヨン、中華料理では「鶏ガラ(または豚骨)×生姜・ニンニク・ネギ」を煮込んだだしと、考えてみればどの料理のベースにも、うま味成分が隠れているのです。

うま味成分が揃うコンビニ飯は?

さまざまな料理のベースに仕事の効率アップを望めるうま味だしが隠れているので、コンビニでもメニューが探しやすいですね。

〈みわ子流、お仕事効率アップのためのコンビニ飯!〉
・和食系
和食独自の出汁がベースに使われているものは「グルタミン酸×イノシン酸」の相乗効果が抜群!また伝統の味噌や醤油といった調味料、香味野菜(ネギ・生姜)を使ったメニューも豊富ですね。筑前煮など干ししいたけが入っているものを選べば、少数派のグアニル酸も摂取できます。
→ おでん(全般)、味噌汁(全般)、肉じゃが、筑前煮、魚の味噌煮(レトルト・缶詰など)、出汁巻き玉子、蕎麦、うどん
・洋食系
ブイヨンを使っているメニューも豊富ですが、トマトソースがベースのイタリアンであれば、肉類が含まれるメニューを選ぶと「グルタミン酸×イノシン酸」の相乗効果が得やすいでしょう。また隠し味に入っている玉ねぎやにんじん、チーズ入りのメニューも要チェックです。
→ ビーフシチュー、ポタージュスープ、ハッシュドビーフ、ハンバーグ(デミグラスソース/チーズ乗せ)、ロールキャベツ、ポトフ、グラタン、ラザニア、ミートソーススパゲッティ
・中華系
鶏ガラや豚骨を煮込んだだしに薬膳効果が望めるネギ、ニンニク、ショウガなどの香味野菜も煮込まれているので、喉のイガイガ予防などにもいいでしょう。汁物は塩分過多になる可能性があるので、気になる方はスープを飲みほさないように。
→ 八宝菜、中華あんかけそば、中華丼、かに玉丼、バンバンジー、チンジャオロース、中華汁蕎麦

 

うま味成分は脳の活性化を促進し、この時期のランチに選ぶには最適です。でも、お腹いっぱい食べすぎると睡魔が襲ってきて、逆に効率が悪くなってしまいます。有効成分の入った食事を「腹八分目までいただく」と心がけてくださいね。

丸田 みわ子 シニア野菜ソムリエ

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まるた みわこ / Maruta Miwako

美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。

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