エリート女性が職場でやらかす「3つのダメ行動」 覚えておくときっと役立つ「ま・ほ・う」の原則
なぜか女性は後輩や部下を持つと、まるでお世話好きのお母さんみたいに事細かに手取り足取り口を出しがちです。挨拶の仕方、名刺の渡し方、メールの書き方……「本当は服装とかメイクにも言いたいことはあるけど、さすがに言い方がむずかしい」などという言葉も聞かれるくらい、後輩のやることなすこと全てが気になり、「世話焼き母さん」から徐々に「鬼姑」へとトランスフォームすることも。
ご本人には悪気がなく、単純に責任感が強いだけなのですが、それゆえに思い通りにならない部下にストレスをためてしまいます。
こういうとき、側から見れば彼女の頭からはツノが生えていますから、だれも近寄りたくありません。部下にしてみれば、一挙手一投足にダメ出しが入るので「仕事がつまらない」「もう上司と話したくない」「報告するのがこわい」「相談してもらちがあかない」という悪循環に入ってしまう。するとアクシデントが起こっても管理職に聞こえてくるのは収拾がつかなくなってから、ということになるのです。
新卒にだって立派な大人
たとえ新卒だって、相手は大人ですし、それなりにプライドもある。育てる必要はありますが、育てるのとお世話するのは違います。
こちらが気負うほどに人は離れていくもの。人には向き不向きがあるし、その仕事に向いている人は上司や先輩の背中を見て自分で仕事を覚えます。
そして会社は家でも学校でもありません。一人前の人間として扱って、それでもダメなら部署を異動させるとか、本人次第では転職という手もあるわけですから「私の後輩・私の部下」と重圧を感じる必要はなく、人として大きな視野で付き合うことが重要です。
「お世話をしない」ということと、「放置する」は意味が違います。
自分を育ててくれた上司がどう導いてくれたかを振り返ると、どなたも思いあたる節があるのではないでしょうか。手は出さないけれど、何をどうやっているか見ていて褒めたり注意したり、迷っていることがあると、それとなくヒントを与えたりしてくれませんでしたか?
私が尊敬する上司は、会議で言うようなことでもない、報告書に書くようなことでもないことを、テレパシーでも使っているのか、なぜだかどこかしらで読み取ります。そしてふとした機会を見つけてはひと言、
「あなたならば大丈夫だろうけど、うまくいってるときこそ丁寧にね」
「当然していると思うけどA部署とB部署にも確認は済んでいるよね?」
というように、プライドを傷つけないように、上手な言い方をするのです。これがまたズバリ当たっていて(ワタクシ、慢心しておりました……)とか(しまった!部長に連絡しなきゃ!)とグサッと刺さるようなことばかり。
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