朝ドラ効果健在、「あまちゃん」舞台走る市民バス 1時間超えの乗車でも運賃500円・野田久慈編

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久慈市で残るは市街地北側の侍浜(さむらいはま)地区。JR八戸線が通っているが、侍浜駅は地域の中心から大きく離れた山の中で、海に近いエリアは市民バスが守っている。とはいえ、より海に近い半崎、麦生などを通る久慈駅―北野間の系統は月・水・金のみ、1日2往復運転だ。そのため取材日を金曜日に設定した。

久慈市民バス
久慈市民バスの侍浜線(筆者撮影)

侍浜方面の市民バスは内陸部を通ってさらに北へ、高家口まで行く系統があり、そちらは火・木曜の運転。いずれも委託先は三陸観光という、貸切バスの会社。バス1台で運転しているものと思われる。

北野行きの初便は久慈駅12時10分発で、マイクロバスが現れた。スーパー併設の道の駅・やませ土風館、久慈病院、消防署前などを一回りし、久慈大橋を渡って、夏井方面へ向かう。時間帯や経由地点のため、買い物帰りの客が数人利用する。

高原のような風景も

夏井駅前から右折して、気持ちのいい海岸に沿って走るが、それも水族館「もぐらんぴあ」最寄りの半崎まで。そこからは丘陵地に上り、むしろ高原のような趣になる。水利の関係か、田んぼではなく牧草地が多く、風景がだんだん北海道に似てくる。

久慈市役所侍浜支所最寄りと聞いた向町で下車。13時01分に着き、ここも500円だった。侍浜支所の前は高家口行きの系統も通るから、日を改めてここで乗り継ぎとしてもよかったが、北隣の洋野町方面へ向かうには、結局は八戸線を利用するしかない。

海沿いを歩けるわけではないので、高家口から徒歩で陸中中野駅へ向かっても意味はなさそうだ。侍浜駅へ乗り入れる系統もすでに廃止になっているため、他に進みようがなく、折り返しの便で久慈駅へ戻るしかなかった。

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土屋 武之 鉄道ジャーナリスト

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つちや たけゆき / Takeyuki Tsuchiya

1965年生まれ。『鉄道ジャーナル』のルポを毎号担当。震災被害を受けた鉄道の取材も精力的に行う。著書に『鉄道の未来予想図』『きっぷのルール ハンドブック』など。

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