遊べる軽商用バン、新型スペーシアベース対N-VAN スズキ新型とホンダ売れ筋、選ぶならどっち?

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XFグレード
スペーシア ベース XFグレードのリアビュー(写真:スズキ)

ちなみに外観上で、スペーシア ベースとほかの兄弟モデルが大きく異なる点は、スライドドア後方にあるクォーターウインドウがなく、リブ付きパネルで埋められていることだ。これにより、アウトドア的なタフなイメージも演出している。

ラインナップには、ベースグレードの「GF」と、上級グレードの「XF」を設定。いずれも658cc・直列3気筒のNA(自然吸気)エンジンを搭載し、2WD(FF)と4WDを用意する。トランスミッションはCVTのみ。車体サイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1785~1800mmで、車格的には、ほかのスペーシア・シリーズとほぼ同寸だ。ルーフレールを備えるXFのみ(GFは未設定)、全高が同じくルーフレール装着車のスペーシア ギアと同じになっている。

N-VANのプロフィール

グレード
N-VANは、G、L、+STYLE FUNなどのグレードをランナップ(写真:本田技研工業)

一方のホンダ・N-VAN。2018年7月に発売された同モデルは、ホンダの大ヒットモデルで、軽スーパーハイトワゴンの「N-BOX(エヌボックス)」を擁するNシリーズに属する軽商用バンだ。軽トールワゴンの「N-WGN(エヌワゴン)」、走りも魅力の「N-ONE(エヌワン)」などの兄弟車となる。

大きな特徴は、N-BOXのプラットフォームを活かした広い荷室スペースや高い積載効率性だ。燃料タンクを前席の下に搭載するホンダ独自の「センタータンクレイアウト」を採用することで、荷室を低床化し、高さのある荷物の積載にも対応できる空間を実現する。また、2列目シートはもちろん、助手席にもダイブダウン機構を採用することで、助手席から2列目シート、テールゲートまでフラットな空間を作ることが可能。さらに助手席側のスライドドア開口部は、軽バン初のセンターピラーレス仕様とすることで、車体橫からでも荷物を積みやすくするなどの工夫が施されている。

+STYLE FUN
可愛らしく、アクティブなスタイリングが特徴のグレード「+STYLE FUN」(写真:本田技研工業)

N-VANのラインナップには、スタンダード仕様のGやLといったグレードに加え、今回ピックアップする+STYLE FUNも設定する。このグレードは、外装に丸目のフルLEDヘッドライトを装備し、質実剛健なスタンダード仕様とは異なる、ちょっと愛らしい表情を演出する。また、フロントグリルの中央やフォグライトのカバーにはクロームメッキのパーツも備えることで、スタイリッシュさも加味。ほかにもホイールキャップには、カジュアルなシルバーと黒のツートーンタイプを採用。室内にはシルバー加飾のインパネなども装備することで、高級感も演出している。

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