遊べる軽商用バン、新型スペーシアベース対N-VAN スズキ新型とホンダ売れ筋、選ぶならどっち?

拡大
縮小

一方、2列目シートの快適性は、+STYLE FUNのほうがいい。両モデルともにベンチタイプを採用するが、+STYLE FUNは足元スペースがより広く、ヘッドレストも装備する。背もたれが直角に近く、長時間の乗車では少し窮屈さを感じてしまうのが難点だが。

対するスペーシア ベースの2列目シートも、背もたれが直角なことは同様だが、こちらはヘッドレストも装備していない。足元スペースもかなり狭く、とくに右側は、ドライバーの背が高い場合、体格に合わせ運転席を後方にスライド調整すると、大人では足が入れづらいほど2列目シートの足元が狭くなる。また、左側もスライドで前後調整が可能だが、助手席の乗員が気を使ってシート位置を前寄りにしない限り、大人の場合は足を入れにくい。2列目シートに小さな子どもを座らせる場合であれば問題ないだろうが、大人4名で長距離ドライブはかなり難しいだろう。そう考えると、スペーシア ベースの2列目シートは、あくまで緊急用と考えたほうがよさそうだ。

スライドドア・テールゲート開口部

両モデルともに、後席側の左右にスライドドアを装備する。とくにスペーシア ベースのXFグレードでは、運転席側にドアノブのスイッチを押すだけで自動開閉する「パワースライドドア」を採用。スマートキーを使って操作する予約ロック機能もあるため、ドアが閉まり切る前に移動し、ドアロックをすることも可能だ。また、同じくXFグレードには、左右スライドドアを軽く閉める方向へ押せば自動で全閉する「スライドドアクローザー」も装備する。

一方、+STYLE FUNのスライドドアは、すべて手動だ。そのため、例えば、坂道などに停車してドアを開く際は、車体の前が下り坂方向へ向いていると、ドアをスライドさせるのにやや力が必要となるし、しっかり開けないとドアがロックせずに戻ってしまうこともある。また、ドアを閉める際も、例えば、車体の前を登り坂方向に停めた場合、やはりドアがちょっと重くなる。しっかりとスライドさせないと、完全に閉まらないときもあるほどだ。そうしたときに、スペーシア ベースに設定があるパワースライドドアやスライドドアクローザーのような機能は、かなり便利だ。とくに、あまり力がない小さな子どもや高齢者などでも開け閉めが楽になる。

次ページ気になる荷室の広さや使い勝手の良さは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT