遊べる軽商用バン、新型スペーシアベース対N-VAN スズキ新型とホンダ売れ筋、選ぶならどっち?
パワートレインには、658cc・直列3気筒のNA(自然吸気)とターボを設定。駆動方式には2WD(FF)のほかに、4WDも用意する。また、トランスミッションは、CVTのほかに、+STYLE FUNターボ車を除く全車に6速MT仕様も設定し、多様なニーズに対応する。
ちなみに車体サイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1945~1960mm。全長や全幅はスペーシア ベースと同じだが、全高はN-VANのほうがやや高くなっている。
前席・2列目シートの比較
両モデルの運転席や助手席は、いずれも軽商用バンとしては、かなり座り心地がいいシートを採用する。とくにスペーシア ベースでは、背もたれの左右端を立体的に盛り上げ、乗員の体をしっかりとホールドするバケットシートタイプを、運転席と助手席の両方に装備する。+STYLE FUNも運転席には同様のシートを採用するが、助手席の背もたれはフラットな形状だ。前席すべての乗員が快適に座れるという点では、スペーシア ベースのほうがいい。
また、スペーシア ベースのXFグレードでは、運転席に座面の高さを調整できるシートリフターも装備し、より細かな乗車ポジション設定が可能だ。さらに運転席と助手席にはシートヒーターも標準装備し、寒い日の運転にも配慮。+STYLE FUNには設定がないこうした装備により、スペーシア ベースの前席は、乗用車に近い快適性を持つといえる。
ただし、+STYLE FUNの運転席では、上下に可動するアームレスト(肘掛け)が装備されている点は注目だ。スペーシア ベースには設定がない。とくに長距離ドライブなどでは、よりドライバーに快適な座り心地を提供し、疲労の低減に貢献するといえる。なお、前席のシート素材には、両モデルともに汚れを拭き取りやすいファブリック素材を採用するが、スペーシア ベースには撥水加工も施された仕様が装備されている。雨天時などでも服についた水分や泥がシートに染み込みにくいのは、アウトドア派にとってうれしい点だ。
加えて、前席周辺の小物などを入れられる収納スペースは、スペーシア ベースのほうが圧倒的に多い。とくに助手席側のインパネには、上にインパネアッパーボックス、下にはグローブボックスがある。また、助手席下にも収納ボックスを備え、前席と2列シート間の天井にはオーバーヘッドシェルフも採用(XFグレードのみ)するなど、とても便利だ。
+STYLE FUNには、それらはなく、運転席から手が届く位置や周辺に小物を入れるスペースが少ない。例えば、ティッシュボックスや、ちょっとした書類など、車内に積んだままにしておきたい小物の置き場に困る場合もある。そういった点では、スペーシアベースに軍配が上がるだろう。
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