軽キャンパーを自分で作る、DIYアイテム人気の訳 軽バンや軽トラックを手軽にアウトドア仕様に

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炊飯器と湯沸かし器
車内に設置された炊飯器「タケルくん」と湯沸かし器「ワクヨさん」(筆者撮影)

展示されたデモカーでは、同じく同社の製品である、炊飯器「タケルくん」や、湯沸かし器「ワクヨさん」など、アウトドア向けのポータブル家電を設置。これらは、すべてDC12V対応で、純正の車載バッテリーから電源を取ることが可能だ(トラックやバスなどに対応するDC24V仕様もある)。一般的に本格的キャンピングカーでは、停車中に使う家電などの電源には、純正バッテリーのほかにサブバッテリーを搭載するモデルも多い。

だが、車体が小柄な軽自動車の場合は、サブバッテリーの搭載場所に困ることも多いし、コストもかかる。その点、同社の製品は、キャビネットに装備する換気扇などの電源も含め、すべて純正バッテリーのみで使えることもポイントだ。ユーザーは、大がかりなカスタマイズやバッテリーの増設、配線などをしなくても、より手軽で比較的リーズナブルに、愛車を車中泊仕様などの簡易なキャンピングカーにすることができる。

ポータブル電源
車内に設置された直流家シリーズのポータブル電源(筆者撮影)

ほかにも同社では、直流家というシリーズのポータブル電源「ミツルくん」や、ソーラーチャージャー「ソラさん」など、豊富なラインナップを誇る。なお、同社製品は、楽天市場やauPAYマーケット、ヤフーショッピングなどのネット通販で購入することができる。ユーザーが手軽にアクセスでき、自分で簡単に取り付けできる点は、まさに今の時代にマッチしたビジネスモデルのひとつだといえるだろう。

多様化するニーズに合わせてアイテムが続々登場

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近年、需要が高まるキャンピングカー業界では、1000万円を優に超える高級キャンピングカーが売れる反面、よりリーズナブルな商品や、自作などの趣味も満足させられる製品にも注目が集まっている。その背景にはユーザーの増加より、ニーズがより多様化していることが挙げられるだろう。キャンピングカーやアウトドアの人気が続く限り、今後も、さまざまなアイテムや製品が時代を反映するかのように続々と登場することが予想される。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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