4度目の受験でも選択式問題を失敗

あなたにも出来る!社労士合格体験記(第84回)

何度も挫折感を味わい、選択式は「明鏡止水」の精神で臨むことが必要だと感じています。正解は必ず20項目の選択肢の中にひとつだけ存在するのです。しかし、邪念が入るとその存在を見誤ってしまいます。まったく知らない問題よりも、知っている問題でこそ油断禁物です。まったく知らない問題は、ほかの受験生にとっても難しいので、基準点を下回っても救済される可能性があります。それに対して、邪念によって知っている問題を間違えると、それが合否を分ける命取りになるかもしれません。

私が合格基準点に届かなかった「厚生年金保険法」の選択式は時効に関する問題でした。救いだったのは、5問中2問は本法からの出題なのに対して、残りの3問は年金時効特例法からの出題で、受験生にとってはなじみの薄い部分であったことです。

後日、インターネットの解答速報で答え合わせをしてみたところ、全体的には選択式も択一式も7割正解をクリアし、ほかの科目は合格基準点に達していました。神頼みではありますが、救済で一発逆転という一縷の望みがつながったことは、まだ時の運が残っていたからかもしれません。

頻出する時効条文

さて、この年の私の鬼門となった「厚生年金保険法」選択式の問題を振り返ってみたいと思います。まず、最初の2問A、Bは択一式でも頻出の法92条1項からの出題でした。選択式で抜かれなかった時効の年数も基本中の基本ですので、ぜひ、この機会に覚えておいてください。

選択式で抜かれたところを【 】で表示すると、「厚生年金保険法においては、保険料その他同法の規定による【徴収金】を徴収し、又はその還付を受ける権利は、二年を経過したとき、保険給付を受ける権利(当該権利に基づき【支払期月ごとに又は一時金】として支払うものとされる保険給付の支給を受ける権利を含む)は、五年を経過したときは、時効によって、消滅するとされている」となります。

一方、残りの3問C、D、Eは年金時効特例法1条からの出題でした。長いので問題は割愛しますが、正解はC「未支給の保険給付」、D「裁定」、E「消滅時効が完成」です。

選択式はたとえ知らない問題でも、問題の前後の文章や選択肢から正解が導ける可能性もあります。「運も実力のうち」ということわざもあるくらいです。受験生の皆さんも自分を信じて、最後まであきらめないことで、ぜひ合格を射止めてください。

次回は、いよいよ最終回です。

(撮影:梅谷秀司)
 

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