最近の投資ブームもあり、20代から株式投資を始める人が増えている。その一方で、株式投資は怖いと感じている人も少なくない。では、株式投資に向いている人はどんな人なのだろうか? 兼業投資家として総資産5憶円を超える上岡正明氏は、「株式投資は性格によって向き不向きが明確に出る」と言う。その上岡氏が、自身の経験とトレード調査をもとに「投資家心理」を重視する投資術をまとめた『株メンタル:トップ3%投資家の最強ソリューション』を上梓し、発売早々重版されるなど、話題を呼んでいる。今回は、約20万人のチャンネル登録者を誇る投資系YouTuberでもある上岡氏が「株式投資に向く人、向かない人」について解説する。
お金に執着する人は株式投資に向かない
意外に思えるかもしれませんが、お金に執着がありすぎる人は投資に向いていません。 お金に執着がある人というのは、前々回の記事『下落相場で増加!「リベンジ投資」は身を滅ぼす』で解説した「損失回避性バイアス」に心をとらわれやすく、自分のミスを認めることができない人です。
投資を続けていればミスや損することは、絶対に避けて通れません。プロの機関投資家でも、負け続けることがあるわけです。
お金に執着しすぎる人は、こうしたとき、自分の負けを認めないどころか、塩漬け銘柄を手放せなくなったりします。あるいは、損したくないという強い強迫観念から、リスクを取るべきタイミングで現金を出動できなかったりしてしまいます。
しかし、株式投資もビジネスです。リスクを負わなければ、利益を得ることができません。たとえば、私のように会社経営をしていると「損して得取れ」というシーンが何度も出てきます。
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