厚切りジェイソンを非難する投資家は危機的だ 他人の儲け話にすぐ乗りたがる人の深刻盲点

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「自分の頭で考えない」投資家が最後にババを引く(写真:tokinoun/PIXTA)
兼業投資家として総資産5億円を超える上岡正明氏も、23年間の投資歴のなかで、三度の大暴落に遭い、退場寸前になった経験を持つ。崖っぷちの状態から抜け出し、どんな相場でも勝ち続けられようになったのは、投資スキルだけでなく、メンタルを重視するようになったからだと言う。その上岡氏が、自身と経験とトレード調査をもとに「投資家心理」を重視する投資術をまとめた『株メンタル:トップ3%投資家の最強ソリューション』を上梓し、話題を呼んでいる。今回も、約20万人のチャンネル登録者を誇る投資系YouTuberでもある上岡氏が「勝ち続ける投資家になるために大切なこと」について解説する。

勝てない投資家の末期症状

少し前の話なのですが、タレントの厚切りジェイソンさんが自身のTwitter投稿を全消ししたことが投資家の間で話題になりました。

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ジェイソンさんは否定していますが、彼のベストセラー本『ジェイソン流 お金の増やし方』で勧めているVTI(アメリカ株式市場全体に分散投資できるETF)が下落したため、「信じて買って損した」「騙された」といった非難の声が殺到しているからではないかという臆測が広まったのです。

ジェイソンさんがFIREできた最大の理由は、15年間コツコツ積み立てながら分散投資を続けてきたからだと思います。株式投資の基本である「長期」「積み立て」「分散」を実践しているわけです。しかも、これは想像ですが、ジェイソンさんはIT企業の役員、お笑いタレントですから、余裕資金の入金力も高いと思います。

VTIはアメリカ株投資の王道ですが、上がることもあれば、下がることもあります。もしジェイソンさんへの非難が本当なら、逆恨み以外の何ものでもありません。投資家として末期的な症状です。そのようなマインドを持つ投資家に未来はありません。これははっきり断言します。

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